ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

宅録:DAWソフトを求めて

2013年08月12日 | 音楽制作
 私がシンセサイザーによる音楽制作やライブ演奏を行っていた当時、中心として使用していたのはYAMAHAのシーケンサーQX3(写真上)である。液晶画面に表示されるのは1トラック分だけなので切り替えながら入力をするが、音符の長さ、強弱などは目に見えるボタンやテンキー、あるいはジョグダイヤルなどで入力するのでそれほど複雑さはなくすぐに慣れてしまった。また、炎天下や雨模様の屋外に持ち出しても何ら不調を起こすことなく機能したので、大変信頼感のもてる優れた機材であった。(今回数十年ぶりに電源を入れてみたが、見事に問題なく動いている。)

 やがて登場したQY300はGM音源が内蔵されたシーケンサーである(過去に紹介済)。加えて各楽器のフレーズが音楽のジャンルごとにプリセットされており、それらを組み合わせることで曲の素材ができる。またコード入力が可能だったので、それを入力するだけで1曲出来てしまうという画期的な機材であった。2000年にアルバム・リリースをした友人と二人で組んだポップロックバンドの楽曲の半分はこれで作成した。実はその時出来合の素材を流用するという後ろめたさはあったが、楽曲のクオリティーは向上したと言える。

 そうしたディスク・トップ・ミュージック(以下DTM)の機材もその後のパソコンの普及でデジタル・オーディオ・ワークステーション(以下DAW)へと進化した。それに関するソフトも現在数種類リリースされているが、私としてはQX300にヴォーカルやギター等の楽器を直接録音したりミックスする機能が加わり、さらに各トラックの入力状況が一目でわかるものという押さえをしている。そして改めて音楽制作に取り組みたいと思っている今、DAWソフトについて考えている。

 慣れ親しんだQY300のように曲のアレンジ面のアシストがしっかりなされ、かつ操作性が良い(わかりやすい)ソフトであることが最優先だとすると、まず該当するDTMソフトは実はSinger Song Writerではないかと思われた。鼻歌機能というモードがあり、メロディを録音するとそれに合うコードを自動的につけてくれるものである。かつて店頭でデモを見た。予想外のコード進行が出てきて(それも複数)大変驚いたものである。これは音楽的知識の乏しい自分には大いにアシストとなるに違いないと感じていた。だが残念ながらこのソフトはWindows用である。Mac版はもはやリリースされていない。もう一つ、これはMacとWindows両方に対応するが、Band in a Boxというソフトがある。鼻歌機能はないが、入力したコードに即して選んだジャンルの伴奏を自動演奏するというソフトだ。QY300以上の機能を持っている。だからといってこれに決めたわけではない。これらはやはり入門用なのだ。自称ヴェテラン?の私としてはもっと本格的で高機能なソフトに挑戦してみたいと思っていたのだ。(続く)