香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

蜩ノ記

2012-02-01 03:44:55 | 本のこと
今回の直木賞を受賞された
葉室麟さんの『蜩(ヒグラシ)ノ記』


命を区切られたとき、人は何を思い、
        いかに生きるのか?


 豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、場内で刀傷沙汰に及んだ末、
 からくも切腹を免れ、家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田
 秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室と不義密通を
 犯した廉で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。庄三郎に
 は編纂補助と監視、七年前の事件の真相探求の命が課される。だが、
 向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるよ
 うになり・・・・・。


少しの時間でちょっとづつ読み進めて3/4位読に終わり
今日も寝る前に読もうと思っていたら、やめられなくなりこの時間
そして、たくさん泣いてしまって すぐに寝たら目が腫れそう

帯に「心ふるわす、感涙の傑作」とありますが
本当に、心がふるえて、つらくて、でもやさしくて、あたたかくて
後半は涙が止まりません
たくさんの付箋をつけた箇所があって、紹介したいけれど
これから読む人の楽しみを取ることになりそうなので、
とても素晴らしい本だと思うので、ぜひぜひ読んでみて
そして、語り合いたいなぁと思います
読みごたえのある、素晴らしい本にまた出会えてよかった