香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

純情ババァになりました

2012-02-26 16:44:44 | 本のこと
あ、いやいや自分のことじゃないです
純情だと思っていないしね
加賀まりこさんの2004年に出版された『とんがって本気』に
加筆修正・再編成された文庫『純情ババァになりました』


加賀まりこさんといえば、美しくてシャキシャキしていて
頭が良くって、格好いい女優さんという認識
宮本輝原作映画『泥の川』での美しさは衝撃的だったし
この頃、年を重ねて「おばあさん」といわれる役でも
やっぱりきれいで素敵だなぁと思っていました
そして、このエッセイを読んで、ますます好きになりました
ご自分のこと、嘘偽りなく語られていますが、
印象深いのは女友達のこと
完璧な人間なんていないんだから、欠点も認めあって
自分の欠点も自覚して、許して、許してもらって、
居心地のいい関係を築いている様子が、ホント羨ましいくらい
たくさんの忘れたくない言葉が溢れていて
手元の文庫本は付箋だらけになりました
 誰かから愛を受けていることを確認しなきゃ不安、
という孤独感は見返りを求めるから起こってくるのでは?

 幸せって特別なことじゃない。自分がちょっと誰かに
親切に出来たり、花が咲いたのを喜べることだと私は思う。

 八十歳過ぎていらっしゃるのにお元気ですね。秘訣は?
なぁーんて無礼ですよ。子供の時の続きなんですから。
三十歳だって弱い方はいます。だって自分なんですから。
どうしてものを比べたがるのかしら。

 のろけではなく、幾つになっても幸せにはなれるのだと。
もしかしたら、空振りで終わっていたかもしれない。
それでもなお、幸せを掴み取ろうとする”握力”を持っていたいと私は思う。

とても元気をもらって、前向きになる素敵なエッセイでした
きっと、これから何回も読んで、
その度に付箋が増えていくエッセイだと思います

さて、これからマンションの総会です
頼りない理事長ですが、司会とまとめ役と、今日は重役です
今まで助けてくれた役員の方々のためにも
今日の総会は、冷静にちゃんと仕事をこなさなくてはと決意
なんて、えらそう・・・実は、もう嫌気さしているんだけど
あと少し、もう一歩、頑張れガンバレがんばれ