世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ドラマ「東京ラブストーリー」における労働意識

2012年09月04日 21時27分49秒 | Weblog
マイミクさんおススメのドラマがレンタル中だったので、久々に「東京ラブストーリー」を借りてきた。
昨日から1,2話を観賞。



あのドラマが放送されていたのは、私が中学校1年生の三学期。
当時私は自分の部屋というものを与えられて、そこには、あろうことかテレビ(コジマ電気で購入)があった。
勉強している振りをして、密かにテレビドラマを堪能することが、帰宅部だった私の楽しみであった。

あの当時、トレンディ―ドラマ最盛期だった。
他にも『想い出にかわるまで』『キモチいい恋したい!』『愛という名のもとに』『すてきな片想い』『あしたがあるから』などを観ていた。
中学生というと色恋に目覚める頃である。
同級生のある子は漫画で、ある子は小説で、みんな齧り始めた恋の味を目を白黒させながら貪っていた。そんな中、私は恋愛をいうものをドラマで知ったのかもしれない。

数あるドラマの中でも「東京ラブストーリー」は、私の人生を変えた重要なドラマである。

鈴木保奈美演じる赤名リカは奔放で、頭の回転が良い女性社員。
その姿が格好良くて…。
あの甲高い声で放たれた台詞を逐一メモって暗記していた私。
あのエッジの利いた文言をさらりと発する自分を夢見ていた。

「24時間好きって言ってて、仕事してても、友達と遊んでても、カンチの心全部で好きって言ってて。」
「トホホ だよ。 カンチがいなくちゃ・・・。」
「私のバレンタインは年中無休だも~ん」



「私もあんなふうになりたいなあー」
田舎の女子中学生だった私は、埃っぽい制服に身を包みながらそう強く思い始めていた。
そして、その想いが「東京のOLになりたい」という夢に発展していくまでには、そう時間はかからなかったと思う。

目標は赤名リカのような恋愛ではなかった。
主に、東京での赤名リカ的生活に憧憬の念を抱いていた。
自身を磨いて恋愛を手に入れるというのではなく、恋愛で自分自身を磨きたい。
重要なのは自分自身で、あくまでも恋愛は自身を磨く過程においてのエッセンスぐらいに思っていた。
いや、今でもそう思っている節がある。


上京し、なんとか赤名リカと同じ東京のOLになれた私。滑り込みセーフで。
同じ土俵というのにはおこがましいが。


社会人の視点で「東京ラブストーリー」を観ていると、当たり前だが、中学生のときより様々なものが見えてくる。


カンチの失言に怒った赤名リカ。
翌日、謝るカンチに赤名リカは無言でカンチのパソコンのキーボードを勢いよく叩く。
飛ぶデータ。
「消えちゃったじゃないか!!」
慌てて画面を覗き込むカンチ。
「良いな~。私の傷は死ぬまで消えない~」
と立ち去るリカ。




もうね、こんなこと、当社でやったら即刻始末書&クビである。
他にも、よく観てみると、彼らが働いているシーンって少ないことに気付いた。
あんなに働く女性として憧れていたリカだが、上記のようなことを度々やらかす。
いったい彼らの労働意識はどうなっているのだろう。
スポーツ用品メーカー「ハートスポーツ」は寛大だ。

しかしながら、時代や環境は違えども、あのドラマへの憧憬の念は私の中では変わらない。
これからも度々観ては己の成長を感じ、そして夢を観ていた頃の自分にフィードバックするという意味では、やはりこのドラマは人生の教科書なのかもしれない。


※2009年には念願だった松山のロケ地巡りを行った。


















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