世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ダイヤモンドの輝き

2012年09月19日 22時53分39秒 | Weblog
朝一で、会長から稟議書の決裁をいただく。
しかも大量に。
「随分沢山ありますね」
と嫌味を言われた。
溜めたのはアナタでしょうが…と思いつつ、満面の笑みで対応。
そのあと、すぐに来客対応。
新しい制服の作成のため。
いくつかの業者さんに見積もりなどを依頼しているのである。

会長から数字をまとめるように依頼されるが、まずは稟議書のコピーを各部にデリバリー。決裁を待っている人がたくさんいるから。


コピー機には既に先客がいた。
来月結婚する後輩女子が既に使用中だったのである。
ふと彼女の左手薬指を見て、私はたまげた。
1カラット以上はあるであろうダイヤモンドが輝いていたからである。
痩せている彼女の指が一層細く見えるぐらい大きい。
しかも透明感もあり、色もいい。
あんなに重厚なダイヤモンドは、あまり見ない。
聞けば100万以上すると言う。
しかも彼女は結婚後、都内に買った一戸建てに旦那と住むらしい。

そういうことを聞いた周囲を決して卑屈にさせないのは、彼女が仕事ができて、真面目で優しい子だからなのだと、コピーしながら思う。
…それにしても、大きかった。目がくらんだ。



ダイヤモンドの価値を決めるのは4C。





ダイヤモンドの個性とも言えるカラット(重量←注:大きさではない)、
カラー(色)、
クラリティ(透明度)、
カット(全体的な形のバランスと研磨の仕上げの状態)
のことである。
それぞれの英語の頭文字をとって、そう呼ばれている。

4tトラック一台分の岩石を掘っても見つかるのはわずか1カラット。
希少性の高い石なのである。


しかし、研磨されて初めて価値がで出るダイヤモンド。
元々のグレードが良くても研磨によって価値が下がる場合もある。
このダイヤモンドの研磨については、よく人生論に用いられる。
人はダイヤモンドであり、人生経験(主に試練)によって磨かれ、そして輝くのである、と。

本当にそう思う。
削られているときは確かに痛くて辛いのだけれども、その後、その分、綺麗に輝いている…と思う(思いたい)。

毎日色々なことがある。
そんな時は「研磨されてるなう」と呪文をかけようと、大量のコピーを運びながら思った。

削られすぎて、メレダイヤにならないよう、塩梅良く、自分の人生を磨いていきたいものである。

DIAMOND-PRINCESS PRINCESS  ダイアモンド-プリンセスプリンセス