世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

アンコウの気持ち

2013年11月22日 22時10分57秒 | Weblog
午後、人事部の後輩女子がトコトコトコと私の席にやってきた。
「なんだべ?」

「○○主任(私)のお写真、会社案内のパンフレットに掲載させていたたきました!」
とのこと。
たしか、去年、撮影した気がする。
2012年10月2日 「TSUBAKI OL を目指すのよ」

内定者向けの何かに使われるとは聞いていたが、まさか会社案内に載るとは。知らなかった。
どれどれ?と覗いてみて悶絶。
…あらやだ。キメ顔で写ってるよ。

「仕事大好きです!!仕事の愚痴なんてありませんことよ!」
といった風情のある顔で。

そこには
「ざけんな、あのクソ!超ムカつく!!」
と喫煙所で鼻から煙を出す私の影なんて微塵も感じられない。


自分の顔が載るなんて、三つ編み姿で写った高校の学校案内と、成人式の時に撮った写真が写真館に飾られたぐらいの経験値しかないので、ドキドキしてしまう。

しかも同期2人も同じページに写っていて嬉しかった。
13年間、共に支え合ってきた大切な同期たち。


気分が良くなったので、会社案内をくれた人事部の女子に、
「いいから…いいから、取っておきなさい」
と言いながら飴玉を握らせる。
どっかのおばちゃんと化した私に人事部女子は苦笑いしていた。

どっちかといえば万年、社内の地味な仕事をしている私。
会社案内の中の自分を見た気持ちは、海底で生息してるのに急に海面に揚げられたアンコウの気持ちに似ているなと感じた。
恥ずかしいような、誇らしいような、眩しいような、複雑な気持ちだ。



また、今日は某店の店長から電話があった。
彼女は知らないだろうが、彼女は私が出た大学の後輩である。
優秀な店長で、たまに本社で行われる講習の講師もしている子だ。
制服の件で困っているようなので、吉熊上司に相談し、私は一肌脱ぐことに。
久々に良い仕事したと実感。



やっとこさ金曜日。今週もよく労働した。
会社帰りの喫茶店で夕飯兼一服。至福のひととき。




良い気分のまま、週末に突入できそうだ。