goo blog サービス終了のお知らせ 

世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

風のいたずら

2015年01月23日 | Weblog
午後、他の建物にいる副社長に稟議書を届けに行こうとドアを開けた瞬間、物凄い突風にやられた。
書類はいつも、愛おしい「はやぶさ」のクリアケースに入れて持ち歩いているのだが、それごと持っていかれたのである。


強風に煽られたクリアケースから稟議書が零れ落ち、そして道路に散乱していく・・・悪夢である。

あーあーあーあー!!!!!

慌てて追ったが、ハイヒールでのダッシュには速度的に限界があり、稟議書は私を嘲笑うかのように四方八方に逃げていく。
偶然通りがかったおばちゃんが拾うのを手伝ってくれた。
おばちゃん、私の半狂乱っぷりにドン引きしてた。

稟議書はナンバリングで管理している。
ロビーに引き返して、すぐさま集めた稟議書を確認したのだが、一枚、どうしても足りない。
・・・顔面蒼白になっているのを自覚。ヤバいよ、ヤバすぎ。落ち着け、俺。

やっちまった感満載で自席に戻り、吉熊上司に報告連絡相談をした。
「まあ、探すしかないよねー」
と彼も困惑していた。
14年ほどこの仕事をしているけれども、風で稟議書を飛ばされただなんて、一度も無かったので仕方がない。

彼の指示で、後輩男子ししゃも君と後輩女子Cちゃんが一緒に探してくれることになった。
二人に詫びつつ、階段を下り、外へ。

ししゃも君はあっちへ。私とCちゃんはこっちへ。

「あれ~!あの白いペラペラしてるのって、あれ、そうじゃないですか」
とCちゃん。
隣家のアパートの階段の裏に何やら白いものが何かに挟まってヒラヒラしているのが見える。
確認してみたら・・・ちょっと汚れてしまったけれども、紛れも無い愛おしき稟議書ではないか!!
いや~、よかった。
頬に当ててスリスリしたい気持ちを抑え、自席に戻る。
吉熊上司も安心したもよう。

普段は控えめなししゃも君に、
「○○主任って実は『ドジッ娘属性』だったんですねー」
と言われたのだが、彼の発言を抑圧できない自分が悲しい。
しかもなんだよ、その『ドジッ娘属性』って・・・。



後輩男女には報酬としてキットカット(残業中のお供)を一個ずつあげた。
「この件は誰にも言わないで墓場に持っていってね(ハート)」
と笑顔で脅しておいた(圧力)。

そんなハプニングがあったが、無事に一週間が終わった。


明日は休み~!
ゆっくりしよう~!!