お金は大事。
子供を育てるのにお金がかかるのも事実なので、金銭的な補助はありがたいし、必要だと思います。
──でも。
私的に一番変えなければならないのは、男性の意識だと思っています。
熟年離婚が増えているのもそうですけど、このままでは離婚どころか、結婚すらデメリットしかない…と思う人が増えると思うんですよね…。
そもそも離婚する時期って3回、或いは4回あると思っています。
それは…。
① 出産&育児時期
② 子供の反抗期
③ 親の介護時期
④ 定年退職後
① 出産・育児時期は、多くの人が持っている不満。
一時期問題定義にも上がった「ゴミ出し」もそうですし、「うんち」の時のおむつ交換を避けがちなのもそうですし、赤ちゃんが泣いたら「やっぱ、母親が一番だよなー」と母親に任せがちなのもそう。会社から帰ってきた時に家が散らかっていることに「1日何やってんだよ。少しは片付けろよ」とか、言わないにしても分かるような態度をとる事もそう。家事を頼んだ時に機嫌が悪くなる事もそう。予防接種ひとつとっても、予約した日に向けて体調を崩さないようにどれだけ気を遣っているかなんて考えもしないんじゃないかなぁ。赤ちゃんを連れての外出の大変さも分かってないから、「子供連れて行ってこればいいじゃん」とか言ってると思うし…。違うんだよ。子供連れじゃなくて「1人」で出かけたいの!という気持ちも分かってもらえない。
まぁ、書き出したらキリがないくらい、世の中の母親の不満はあると思います。
学校のPTAも町内会の子供会も、ほとんど女性ですからね。町内会なんて、「老人会」「女性会」「子供会」で構成され、女性の役割が多すぎます。女性会があって、なぜ男性会がない?
──って思いません?
だいたい、この「女性会」って盆踊りの踊り子役員確保がメインですよ。踊り子役員なら男性だっていいじゃんか。
そんな感じで見ていくと、面倒な事は全部女性の役割…というのが多いんです。そりゃ、不満も募るってもんでしょ?
そんな不満が生まれてしまうベースは、「男は外で働いているんだ」とか「家事育児はお前の仕事だろ」…なんていう考えがどこかにあるからだと思ってます。
独身時代も家で親が全てやってくれてたでしょうし。結婚しても、「家に帰ったら嫁がご飯を作ってくれてる」という考えが、疑問すら湧かないくらい当たり前の考え方になってると思います。
甘いものばかり食べて糖尿病。辛いものばかり食べて高血圧。お酒を飲みすぎて肝臓を悪くする。普段から「もうちょっと気を付けてよ」とか「控えたら?」とか言っても聞かず、病気になった途端、「じゃぁ、食事療法で奥さんに料理を任せて…」とか考える人も多いと思いますが、なぜ「奥さん?」と思います。なんで、自分で自制したり気を付けたりせず、好きなものを好きなだけ摂取した挙句、面倒な食事療法まで奥さんが担って自分は出されたものを食べるだけ?──とか、私としてはこの「奥さんがいるから食事は大丈夫ね」とか言っちゃう回りの考え方もどうかと思います。
要はですね、大事なのは「自立」。
子供が生まれて嫁が変わった…とか言う人もいますが、同時に変わらなければならないのは「夫の意識」。風邪で寝込んでいる嫁に「俺の晩飯は?」とか聞いたら、嫁の頭の中には「こいつ使えん→いるだけで自分の手間が増える→離婚」という考えが浮かびます、きっと。そういう頭の中に浮かんだ「離婚」の文字がポイントの様に積み重なっていくんです…。なので、「夫」はとにかく「自立」する。そして「親」として2人で育てる意識と、そのためにはいかに効率よく家の事を回していくか…という所まで考えられると、溢れるような不満は減っていくと思います。
② 子供の反抗期は、父親としてのかかわり方が大事だと思います。
母親は子供の素行や言動、学校での呼び出し…等々、日々頭を悩ませている時に、父親が無関心だったり、母親の愚痴や悩みを軽くスルーしたり、「お前に任してる」的な態度だったりしたら、またまた頭に浮かぶんですよ。「言っても無駄だ→役に立たない→こんな人いらない」ってな感じで(笑)
この時期は子供の反抗期で離婚を実行しないにしても、確実にポイントは貯まっていきます。
③ 親の介護は、もうほんとこれで家庭が壊れます。
「俺は子供のころ、親に迷惑かけたから面倒見てやらんとなー」とか言って親の介護を引き受けたらアウト。介護ってそんな簡単じゃないですからねぇ。しかも、実際に介護するのは「妻」とか。そもそも、「妻」は旦那の親におむつを替えてもらったことも、ミルクや夜泣きで睡眠不足にさせたことも、お風呂に入れてもらったことも、思春期に反抗して迷惑かけたこともないんですからねー。
昔からの流れで「長男の嫁が介護する」とかいう考えも、絶対になくした方がいいと思います。面倒を見たって遺産相続権なんてないし。面倒事ばかり女性が担うこの考え方をなくさないと、いつまでたっても女の人が損な役回りから抜け出せません。親を面倒見るのは実子。もう、義務化して欲しい。もちろん、毒親だったら拒否する権利も付けて、ですけどね。
④ 定年退職後は、「今まで働いてきたんだから俺の好きなようにする」と好き勝手されたり、今までの様に家事を全て奥さんがしている状態を続けるなら、呪文のように「離婚」という文字が毎日出てきます。家事は生きていく為の行動ですからね、退職ってないんですよ…。自分が生きていく為に料理はしますが、呪文のように「離婚」が頭を駆け巡るようになったら、「この人のために料理をしたくない」とか思うようになるのは当然で…。だから長年たまった「離婚ポイント」がこの時に使われるんだろうな、と思います。
①②③は、離婚を実行に移すよりも前に大変なことがあるので、実行には至らないんでしょうけどね。
これから女性が働いて自分のお金で生活できるようになれば、離婚なんていつでも実行に移せちゃいますから。
まぁ、これらが全てではないですし、悪いのが男性ばかりでもありませんが…。
一般的な考えや不満という意味で、こういう所の考え方を変えていかないと結婚に対してメリットよりデメリットの方が多くなる気がします。
そういう意味では、昔の考えばかり持っている今の政治家が考える「少子化対策」に、この「男性の意識改革」は出てこないんだろうな、と思ってしまいますね。
なので、その為にも我が息子の「逆光源氏計画」は継続していかないと…と思う今日この頃です