買物から帰ってくると、玄関ホールのインタホーン場所に、少々丸みを帯びた青年らしき人物が一人立っていました。
宅急便関係かと思い、すぐに場所を譲ってもらったので、鍵を差し込みオートロックを解除。
青年は開いた玄関を入ってこず、またインタホーンで部屋の番号を押していた。
ま、我が家じゃないだろう…と家の中に入り、品物を冷蔵庫に入れていたらピンポーン…と。
玄関ホールの映像が映るので見てみれば、「あら、さっきの青年じゃん」。
宅急便関係は我が家だったか…と、ドアホンを取った。
私 「はい?」
青年 「こんにちは。私、近畿設備のものでして、今日は換気扇のフィルターの販売補充に
伺いました」
私 「(なんだ、そっちかよ…) それは、もう結構ですわ」
そう言ってドアホンを置こうとしたら…。
青年 「まだ、残っていますでしょうか?」
私 「…はい」
青年 「どれくらい残っていますか?」
私 「半分ほど(──なんて、ウッソだよ~ん。ほんとは1枚も残ってなくて、もうそろそろ買
おうかと思ってたところ)」
青年 「そうですか。まだ大分残ってらっしゃるようなので、大丈夫ですね」
私 「はい」
これで終わりだと、再度ドアホンを置こうとしたら、またまた喋り続ける。
青年 「それでですね、換気扇のほうの点検を上(の階)から順番にしてまして、次はお客様
の番なんですよ。なので、よろしくお願いします」
──と、“オートロックのドアを開けてくれ”とばかりに頭を下げられた。
けれど、私は開けません。
私 「いえ。以前にも点検はしてもらったので、それも結構です」
青年 「あ、ごく最近ですか?」
私 「はい(──なんて、それもウソ。ずいぶん、前さ)」
青年 「そうですか、分かりました。では、また次よろしくお願いします」
深々と頭を下げ、かなり、ご丁寧な人でしたが…。
上から順番に点検をしてきて、次、お客様の番…だなんて、だったらなんで
あんたは、未だマンション内に一歩も入れず玄
関ホールで順番に部屋番号押してんのよ?
さっき、玄関ホールですれ違った私とは知らず、まぁ、ぬけぬけとそんなウソを…(ま、うそつきは、お互い様か(笑))、と、バカにご丁寧な青年にちょいと笑いが込み上げてくるのでした。
そして、このマンションに入った時に買った換気扇のフィルター会社は、そういった訪問販売はしてないとこのこと。
これは、以前、その会社に電話して聞いていました。
結局の所、ただの訪問販売なんですね。
換気扇の点検も、そのひとつだそうです。
自分が最初に買った会社が定期的に点検に来てるのかと、心底疑わなかった当初。
月日が経つにつれ、“ついこの間も点検とか、フィルターの補充とかってやって来たのに…”と不審に思い始め問い合わせてみたら、結局、その会社とは無関係で、同じようなフィルターを販売している会社が他にも幾つかあり、それらが訪問しているとの事でした。
一戸建てだとそういうのはないと思いますが、マンションは、格好のターゲットなんでしょうね。
基本的に、欲しいものは自分から電話を掛けたり、注文したりする人間なので、それ以外に「どうですか?」なんて言われると、余計に買う気が失せてしまいます。
要は、“構わないでくれ”っていう性格なんでしょうね。
うん、確かに買物とかも誰かと一緒に行くより一人で行く方が気ままでいいし(笑)
孤独感を感じないのが、我が長所かも(笑)
そんなこんなで、つい先日、正規の所からフィルターを注文し、昨日届きました。