宮沢賢治

2005年12月07日 | 言葉 -
 
  けれどもほんとうのさいわいは一体なんだろう!

「 なにがしあわせかわからないです。ほんとうに
  どんなつらいことでもそれがただしいみちを
  進む中でのできごとなら
  峠の上りも下りも
  みんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。 」


( どうして僕はこんなにかなしいのだろう。
  僕はもっとこころもちをきれいに大きく
  もたなければいけない。
  あすこの岸のずうっと向うにまるで
  けむりのような小さな青い火が見える。
  あれはほんとうにしずかでつめたい。
  僕はあれをよく見てこころもちをしずめるんだ。 )


                    <「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)より>
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