体調の激変もすごいけれど、それに則した精神的な激変も“ものすごい”。
最近の父は、ちょっとしたことで、頭が“ぶっ飛んでいく”ようだ。
そして、しばらくすると、再び元の状態にもどったりする。
まさに、タイムカプセルにのっているような印象だ。
昨日は、「田舎に帰りたい病」を通り越して、
まさに“田舎の実家でいる”かのような“行動”をした。
実家の隣人であり、同級生でもある「マサユキさん」に会うために、
玄関を出て行こうとしたのである。
自分がどこにいるのか・・・分からなかったようだ。
「ここは、徳島じゃないよ」
説明するわたしの声に、玄関のドアを開けて、しばらく辺りを見渡していた。
その顔は、無表情だった・・・。
ヒヤッとした。
わからないんだ・・・。
これから先は、徐々に、こういうことばっかりになるんだろうか・・・。
その他にも、昨日はたくさんのことがあった。
たとえば、自分で入れ歯を持って出たのに、何処に置いたのか・・・すっかり
「忘却の彼方」で・・・私は何度もいろいろな場所を探しまわった。
しかし、しばらくしたら、探していたことさえも、すっかり忘れちゃって・・・。
こういうことが連続的にあったのだ。
今日は、今日で・・・
ヘルパーさんから「緊急招集発令」が下り、急遽自宅に取って返すことになった。
「帰ってきてくださいと言っておられます。帰れますか?」
「えっ、これからですか?」
「今、どのような様子なんですか?」
私の頭の中では、赤いランプがまわり、サイレンも鳴り響いている感じだった。
“いつもと違って、ちょっとばかり様子がおかしい”という印象で、父自身も
「体調が悪いので、娘に連絡してくれ」と言ったとか・・・。
帰宅して、よくよく話を聴いてみると・・・
毎週来てくれているヘルパーさんの顔を忘れて、存在も忘れて、
「知らない人が突然台所を使い始めた」という解釈で、警戒心を深めたらしい。
(先週は、前回着ていた服の色まできちんと覚えていたのに・・・)
この記憶の落差は、一体どこからくるのだろう。
今日の父は(基本的に)、かなり心のバランスを壊していた。
安定剤を飲んでもらって、少し調子は上向いたが、まだ完全な状態ではない。
果たして、「認知症」からくる現象なのか。
それとも、肝機能障害からくる脳障害の症状なのだろうか。
娘の言葉にも、目線はぼぉ~っとして、なんとなく浮ついていた。
私自身の存在は理解できているようで、なんとも微妙な「まだらぼけ状態」である。
昨日~今日と、“これまでなかったようなこと”を、いくつか経験した。
幻影を見ているかのような父の姿は、なんとなく数ヶ月先の父を予感させて・・・
私は(徐々に)身体が緊張していく感じだった。
覚悟はできているが、いざとなると“本当に怖いものだ”。
身がひきしまる想いだ。
“ふんどし”はいつも締めていないけれど、なんとなくキュッと締め直す感覚―。
そして、腹から吐き出した息は、すこしだけふるえている・・・。
いろいろなことを、真面目に勉強しなければならない時期が来たのかもしれない。
目をそらさないで、可能な限り向き合いながら “やっていきたい”。
最近の父は、ちょっとしたことで、頭が“ぶっ飛んでいく”ようだ。
そして、しばらくすると、再び元の状態にもどったりする。
まさに、タイムカプセルにのっているような印象だ。
昨日は、「田舎に帰りたい病」を通り越して、
まさに“田舎の実家でいる”かのような“行動”をした。
実家の隣人であり、同級生でもある「マサユキさん」に会うために、
玄関を出て行こうとしたのである。
自分がどこにいるのか・・・分からなかったようだ。
「ここは、徳島じゃないよ」
説明するわたしの声に、玄関のドアを開けて、しばらく辺りを見渡していた。
その顔は、無表情だった・・・。
ヒヤッとした。
わからないんだ・・・。
これから先は、徐々に、こういうことばっかりになるんだろうか・・・。
その他にも、昨日はたくさんのことがあった。
たとえば、自分で入れ歯を持って出たのに、何処に置いたのか・・・すっかり
「忘却の彼方」で・・・私は何度もいろいろな場所を探しまわった。
しかし、しばらくしたら、探していたことさえも、すっかり忘れちゃって・・・。
こういうことが連続的にあったのだ。
今日は、今日で・・・
ヘルパーさんから「緊急招集発令」が下り、急遽自宅に取って返すことになった。
「帰ってきてくださいと言っておられます。帰れますか?」
「えっ、これからですか?」
「今、どのような様子なんですか?」
私の頭の中では、赤いランプがまわり、サイレンも鳴り響いている感じだった。
“いつもと違って、ちょっとばかり様子がおかしい”という印象で、父自身も
「体調が悪いので、娘に連絡してくれ」と言ったとか・・・。
帰宅して、よくよく話を聴いてみると・・・
毎週来てくれているヘルパーさんの顔を忘れて、存在も忘れて、
「知らない人が突然台所を使い始めた」という解釈で、警戒心を深めたらしい。
(先週は、前回着ていた服の色まできちんと覚えていたのに・・・)
この記憶の落差は、一体どこからくるのだろう。
今日の父は(基本的に)、かなり心のバランスを壊していた。
安定剤を飲んでもらって、少し調子は上向いたが、まだ完全な状態ではない。
果たして、「認知症」からくる現象なのか。
それとも、肝機能障害からくる脳障害の症状なのだろうか。
娘の言葉にも、目線はぼぉ~っとして、なんとなく浮ついていた。
私自身の存在は理解できているようで、なんとも微妙な「まだらぼけ状態」である。
昨日~今日と、“これまでなかったようなこと”を、いくつか経験した。
幻影を見ているかのような父の姿は、なんとなく数ヶ月先の父を予感させて・・・
私は(徐々に)身体が緊張していく感じだった。
覚悟はできているが、いざとなると“本当に怖いものだ”。
身がひきしまる想いだ。
“ふんどし”はいつも締めていないけれど、なんとなくキュッと締め直す感覚―。
そして、腹から吐き出した息は、すこしだけふるえている・・・。
いろいろなことを、真面目に勉強しなければならない時期が来たのかもしれない。
目をそらさないで、可能な限り向き合いながら “やっていきたい”。