今、ワタクシ・・・カンマエに、「はまりんこ~」です。
韓国ドラマ「ベートーベン・ウイルス」です。
(わかる人にだけしか、わからないでしょうが・・・・スンマセン)
私が“特別な存在”だと思う“大好きな「ベートーベン」”の名前が出てきて、
「クラシック音楽」だの、「第九」だのが、
ドラマの中に、頻繁にででくるのが“きっかけ”で・・・
また、私自身が、不幸なことに・・・
性格破綻者的要素をもった人格に、興味を抱いてしまう性質から・・・
まずカンマエに興味を抱き始めたのでした。
勿論、カンマエは“性格破綻者ではありません”。
とても、すばらしい芸術家でした。そして、何よりも人間的でした。
ドラマ「ベートーベン・ウイルス」で、カンマエを演じたキム・ミョンミン氏の
実姉は米国でプロとしてパイプオルガンを弾いており(ピアニストの説も有)、
そのご主人は(同様に)アメリカ在住の合唱団の指揮者だそうです。
キム・ミョンミン氏が、音楽に対して卓越したセンスを発揮したことと、
実際にも、とてもピアノが上手な理由がわかったような気がしました。
ミョンミン氏の指揮する姿は、本当に素晴しい姿で、ある芸術的世界観がありました。
マエストロを演じるにあたって、実姉夫婦のアドバイスもあったようですネ。
しかし、何よりも、彼の努力が積み重なって、あのカンマエが成立したのです。
彼は、デビューからずっと(数年前ぐらいまでは)脇役が多かったそうです。
下積み生活は、おそらく10年近くになるということになります。
苦労人であり、俳優という仕事について、あるいは自分の存在について、幾度となく
葛藤を繰り返してきたに違いありません。
主役を演じるスター役者として考えると、完璧とは言えないルックス(?)や、
低くてハリのある美声が、返って脇役としてコンプレックスになったそうです。
そういうことが「演技派俳優」として(彼を)開花させることになったことに、
少なからず影響しているように思えます。
テレビドラマでも、これまでに(まだ)数えられるぐらいしか主役をしておりません。
とにかく、キム・ミョンミン氏は、久々に出会った素晴しい俳優です。
「ベートーベン・ウイルス」でも、リアルに、世界的指揮者を演じています。
私個人としては、やっと名声を得たことで、これからの作品が楽しみでなりません。
良い作品企画が、彼の元にオファーされる可能性が高まったからです。
また(話題は変わって)、最近の(次世代を担う)有名指揮者には、
ほれぼれするルックスが欠落しているようで・・・(私見です)・・・
ひと昔前の「セクスィー・マエストロ」という存在が少なくなりました。
業界や世間に決してこびない素晴しい音楽性のうえ、カリスマ的な逸材で、
ただ「舞台にたっているだけで惚れてしまうような」雰囲気があり、存在感がある・・・
そんな音楽世界を描き出せる若手のマエストロが、少なくなりました。
衣装もタキシードで演奏するマエストロも少なくなりました。
たとえば、マリンスキーのゲルギエフも(予想していたとはいえ)、
ついに“河童のようなヘアースタイル”になってしまったようですネ。
(指揮をしている最中の光景とは別の次元の話題で、申し訳ないのですが)
会場を巻き込む力以外に、存在感や崇高さを、私は期待してしまいます。
崇高さを導き出すのは大変なことで、様々な要素がかみ合ってのことです。
禿には抵抗がない私も、ひと昔前の黄金時代を想いおこしては、さめざめと
「カンマエが実在したらなぁ・・・」と、しみじみ感じた次第です。
人は、誰しもが老いていきます。
だから、クラシック界にも、「新しい解釈と、素敵な存在感を兼ね備えた若い
才能の出現」を、常に望んでしまいます。
(クラッシックを生業としている皆様:生意気で恐縮です)
しかし、最近のマエストロにかかわらず、皆さんお腹がでっぷりとでていて、
“まんまる”して、肥満手前の方も多いように思います。
食生活が充実しているからでしょうが、やはりご自身の健康面と同時に、
見栄えにも配慮してほしいものです。
※私は、主にDVDやTV中継で、世界のオーケストラを鑑賞することが多いので
このような「感想」になってしまうのでしょう。
会場にいて、生の音楽が一番の判断基準になっていないところが、失礼で、
このうえなく申し訳ない「私見」であります。
しかし、クラシックと言えども、いわゆる「芸術パフォーマンス」なので、
必然的に“エンターテイメント”を求めてしまう傾向が、私にはあるようです。