文質彬彬

2009年06月30日 | 言葉 -


文質彬彬―――――――人間は、どちらかに偏りやすい傾向がある。
(ぶんしつびんびん)


子曰く(しいわく)、
質文に勝てば即ち野。
文質に勝てば即ち史。
文質彬彬(びんびん)として、然るのち君子。       【雍也】



  孔子(子:し)は、
  人間は外形と内容がつりあっていなければ、立派な人間ではないと
  説いている。
  人間は、文(外面)と、質(内面)が、バランスよくそなわった人を
  君子と呼ぶことができると言うのだ。

 「質」は「質素」の質で、心根が素朴で純粋なことだろう。
 「文」は「文節」の文で、言葉を飾り立てるようなことを言う。
 「野」は野卑なことで、「史」は国家の官名のことである。




あまりに誠実すぎても、世渡りはうまくいかない。
すごく理論的過ぎても、人の信頼は手にしがたい。

「内面」と「外面」のバランス感覚を持ち、それを常に意識しつつ・・・
自分の精神性を社会で実践していくことで、学ぶことも多いのかもしれない。