ほたる族

2009年07月14日 | 社会 -

朝の美しい空気と、鳥の鳴き声――。
この時期には、私は自分の部屋の窓を全開で、寝ている。
朝は非常に快適で、気持ちの良い時間だが・・・
最近は、両サイドの隣家から、漏れ匂う「タバコ」の気配に過敏になる。
わずかな匂いでも「わかる」のと、少しばかり「くさい」と感じてしまうために、
朝の“快適な時間”を奪われたような印象もしてしまう。

少し前には「ほたる族」というものが流行って、マンションの各部屋で、
「壁紙がよごれる」「健康に悪い」などの理由から、ご主人様がタバコを
ベランダで吸っていたことがニュースでとりあげられていたが・・・
一軒家でも、それに似た状況があるものだと感じている。
「ほたる族」は、主導権をにぎる奥様と、主人でありながら“いいなりになる”
夫(父親)を嘲笑した風潮があったが、私の場合は・・・ちょっと違う。

ごみ屋敷の住民に対して「持ち家だからといって好きにしていいわけではない」と
言いたいのと同じように、周囲の景観に焦点をあててみると、必ずしも住人の
ものだけではなく、「景観は“ごみ屋敷を見た人”のものでもある」と思うので、
私の今回のケースも・・・それに近い感情が出てくる。
毎朝、私の家の周りの空気を、勝手によごしてほしくない・・・という想い。


しかし、正直なところ・・・
最近は、愛煙家にとって、本当に“厳しい環境”になったと思う。
ビルのガラス張りの中に閉じ込められて、全く気の毒な話だが・・・
吸わない人間にとってみれば、だからこそ、「タバコ」の匂いを、より敏感に
察知する能力(感度)が備わってしまったのかもしれない。


勿論、隣家の人に、文句をいうつもりもないし、これまでも耐えてきたし、
これからも耐えていくだろう。
猫の糞をされたり、タバコの匂いをふりまかれたりしても・・・
ご近所との関係を悪くするのは、なかなか住んでいて厳しいものがある。
お互いに「配慮」というか、「気遣い」というか・・・
人間関係は、本当に微妙なものである。

早朝の綺麗な空気だからこそ、愛煙家の人は、屋外で「ぷぅ~~」と
やりたくなるのだろう。
自然が残り、空気の綺麗な・・・こんな田舎の一軒家でもそうなのだから、
都会の密接したマンションで繰り広げられている「ほたる族」の現実は、
いかばかりのものだろう・・・と思う。
友達のタバコは許せるが、全く知らない他人の匂いは許せないものだし、
上から、下から、横からと、各方面から襲ってくる匂いはすごいのではないか
と感じてしまう。
(もし、そういう方がいらしたら、お見舞い申し上げます)


あつ、そうそう、他にも、早朝の「快適さ」を阻害する人がいた。
通りの向こう側の道のてっぺんにスクーターかなんかで来て、
突然「ば~か~や~ろ~~!」と大声で叫んで消えていく・・・
命名:「ばかやろうおじさん」。
いろいろと、いらいらすることが多いんだろうと、思うよ。