33.2℃

2009年07月30日 | 環境 -

今日の東京の気温です。
ビル街では、もっと体感温度は高いのではないでしょうか。
土も緑もなく、通りを歩くと、ビル街からのエアコンの温風に襲われます。

昨今は、30℃を越えても、そう驚くことはなくなりました。
「真夏日」という言葉も、いつの間にか、死語になってしまうのでしょうか。

ゲリラ豪雨が続く、中国・九州地方のニュースが、頻繁に流れる中、
ムシ・ムシ・アツ・アツの日々です。

夏野菜の花の時期に、また「ゲリラ豪雨」が続くと、美味しい野菜が心配です。
最近は、日本の食糧事情と、自給率をあげるために、「農」の話で盛り上がる
ようになりました。
安全・安心な野菜を食べたいという気持ちもあり、自然と親しみ、食の命を
感じることに対する教育もあり、様々な取り組みがされるようになりました。

「農」の話は、いつも盛り上がります。
どうすれば、美味しいスイカが収穫できるのか・・・いつも私は、おじさんの
秘策を興味ある人に、(内緒のように、もったいぶって)教えてあげています。
そうすると、いつも有難がられます(笑)。
スイカは、おいしいですものね。


しかし・・・
この異常気象!!
地球が、悲鳴をあげて、「どうにかして!」と叫んでいるようです。

出会い

2009年07月30日 | 人物 -
それは、思い出しても、緊張する一瞬だった。   (先週のことである)

非常に穏やかな“その人”が、突然、私にこう聞いた。

「日本国憲法について、どう思いますか?」

私は、自分なりの5年前の経験を披露しながら、全力を尽くし言葉を拾い集め、
自分の意見を咄嗟に(無理無理にでも)「どうにかまとめよう」と必死だったと、
あの時のことを思い出す。
自分の未熟さを取り繕う暇もなく、あえてそのことさえも伝えたうえで、
私は“その人”の目線に向かって、自分自身を一生懸命表現しつくしていた。

じっと私の目を見て、静かに私の言葉を最後まで聞いていた“その人”は、
まるで「次は自分の番だ」といわんばかりに・・・・・語気をあらげて、
自分の意見を語り始めた・・・。
今まで決して見た事ないような厳しい表情、しっかりとした信念がある意見、
身体が硬直してしまうほどの(目力がある顔で語る)その言葉に・・・
私は・・・ただ、ただ、びっくりしながら、“その人”を見つめた。
少しずつ、鳥肌がたっていく自分を感じながら・・・。

圧倒された。

“その人”の言葉の一つ一つに、深みがあり、重みがある。
それは、いつも感じていたけれど、こんなにも、いろいろなことを、まじめに
「日本人として」考えているとは予想していなかった。
実際にお会いして話してみると、どのような話題(自然・芸術・他)に転じても、
素晴しい返事と意見が返ってくるのだ。
想定していた想像を、はるかに超えた「人間力」を感じた。


私は、「日本人なのだ」と、一日の内、どれぐらい自覚することがあるだろう。
日本の政治(今はもうごちゃごちゃ?!)をしっかりと考えて、未来を見据え、
日本国憲法についても尚、どのぐらい意識して、これまで生きてきただろう。
「平和」ということについても、どのぐらい自分の身に置き換えて、真摯に
とらえてきていたのだろう。



“その人”のすごさは、表面にはでてこないし、本人もあえて表していない。

しかし、「すごい人だ!」と、心から感じた。

出会えたことと、同じ時間を共有できたことに、あらためて感謝しなければ、
私のこの数ヶ月の生活が「無」になってしまうほどの衝撃だった。
二日間、ずっとご一緒させていただく内に、私は“その人”に完全に(!)
魅せられていた。

人間というものは、かくも「素晴しい可能性をもっているのだろうか」と、
“その人”を思い出す時、うっすらと、かすかなナミダが潤んでくるぐらいの
影響を与えてくださったと思う。
このような齢になって、こんな言葉を吐くのも気恥ずかしいのだが・・・
本当に「素晴しい人だった」と感じる。
私は、今、再び、「咀嚼(そしゃく)するかのように、“その人”の世界観を
味わっている」ところであり、充分に咀嚼する必要を感じている。



「出会いの大切さ」だけではない。
「出会いさえも、自分で選択できる」ことも、身をもって体験した。

今回は、いくつになっても(年齢に関係なく)、
「自分をフラットにしてくださる人と出会えるものなのだ」と、
とても純粋な気持ちになったのが、一番の収穫だったと思っている。

私は、一生、“その人”と、あの「出会い」を忘れないだろう。