沖縄の、米軍北部訓練場一部返還に伴う東村高江のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設工事で、沖縄防衛局は琉球新報の質問に対し、高江集落に最も近いN4地区の工事が「2月末までにおおむね完成した」と明らかにしたという。伊集盛久東村長は、建設容認とオスプレイ配備への反対に「矛盾するという指摘はある」と認めた上で「CH46のためという使用目的や規模が変わったかはっきりしない。オスプレイは反対だが、現状は(建設を)認めざるを得ない」と、容認の姿勢を維持するという。しかしオスプレイの飛来は事実としてあり、集落を取り囲む形で計画されている新ヘリパッドがオスプレイ訓練に使われることは明らかである。村長も即刻反対しないと理屈に合わないではないか。……自民党石破幹事長は、大規模な災害などに適切に対応するため、政府が国民の権利を一時的に制限することができるように、憲法を変える考えを示した。「憲法に必要な条文が盛り込まれていないのは、憲法ができたときに日本が独立国家ではなかったからだ。国家が独立した以上、必要な条文を持つ憲法を作る」というが、以来続いている「対米従属」の日本外交そのものを改めることもしないで、何を勝手なことを言っているのか。独立国家を云々するなら日米地位協定を先に変えるべきだろう。安全保障面で日本は米国への隷属が続く。オスプレイ配備でも、じっさいは日本政府が米軍の配備を拒む力などないところからスタートしているのだ。……とんでもないニュースとしては、日本維新の会の西田譲衆院議員が衆院予算委員会で、「原発事故で飛散したセシウム線量は微量。個人の外部被曝線量は年間実績でわずか数ミリシーベルト。避難させることはおかしい」として避難者の即時帰宅を求め、「農作物にセシウムの被害はほとんど考慮に入れる必要はない」と言い放ったという。おそろしいまでに、政治が国民の安全と権利を真摯に考えていない状況である。……『カウラの班長会議』昼夜二公演の日。さすがにヘビー。アフタートークは中園ミホさん。懐かしい話もいろいろ出てくる。
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