Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

タンク設営作業者は汚染水漏れは「織り込み済み」という

2013-08-25 | Weblog
福島第一原発事故の汚染水問題。タンク1基から過去最大の300トンが漏洩、さらに別のタンクからも漏れている。事故当時からほんとうに安全が保たれているのかという疑惑通り、2年半にわたってダダ漏れのままずーっと汚染水は漏れてきていたのである。タンク作業に参加している東電協力会社会長は、「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」「野ざらしで太陽光線が当たり、中の汚染水の温度は気温より高いはず。構造を考えれば水漏れは驚くことではなく、現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」と証言したという。
この国では誰も怒りもしないし、責任を追及しようともしない。ただひたすら破滅に向かっている。誰もが勝手なことばかりしていて、非難されることもない。それですむはずがない。
首相は海外をうろうろしている時間があったら、まず非常事態宣言を出すべきだ。東電による管理を終了して、説得力ある解決策を打ち出さない限り、国際社会で爪弾きにされていくことは必至だ。

政府与党内で、憲法で禁じられている集団的自衛権の行使を「解釈改憲」で容認した場合に備え、自衛隊による行使手続きを定めた新法「集団的自衛事態法」(仮称)を整備する案が検討されているという。自衛隊の最近の文民統制から逸脱しようとする流れを止めるものなのか、国会承認を義務付けることが柱となるというが、そもそも国会の承認なしに何もできるはずはないし、こうした話題が平然と報道されることじたいの違和感は拭いがたい。
コメント
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