今日は「黒糖の日」だという。
朝飯がわりに鹿児島の黒糖菓子「げたんは」(写真)を囓っていたら、ちょうどそのことを知って、びっくり。
「げたんは」は下駄の歯に似ていると言われている黒糖の駄菓子である。鹿児島空港で、初めて存在を知って、買った。
もちろん今日の日付が五月十日、 『こ(5)くとう(10)』 の語呂合わせからだという。
ただ、今日が「黒糖の日」といっても、「沖縄黒糖の日」であって、鹿児島ではないのかもしれない。
「沖縄黒糖の日」は、「沖縄県含みつ糖対策協議会が2010年に制定。8つの島で製造され、島ごとに風味が異なる沖縄黒糖を全国にアピールし、より一層の消費拡大につなげるのが目的」というのである。
「黒糖焼酎」は、酒税法に関連した国税庁の通達によって、含糖物質を使って「焼酎」が作れるのは熊本国税局大島税務署が所管する奄美群島に限られていることから、ここは、沖縄産のものはないはずのように思われるのであるが、じつは奄美で作られているにも関わらず、原料の黒糖を沖縄から取り寄せて作っている場合も多いという。
以前に徳之島で黒糖焼酎にも使われる黒糖の精製の現場を何度も取材したが、徳之島以外の奄美本島産の黒糖焼酎はむしろ沖縄原産のものが多数派ということだ。
「鹿児島黒糖の日」というのは聞いたことがない。残念ながら鹿児島ではきょう「黒糖の日」を祝ってはいないのだろう。