オサガメの産卵地(奄美大島・嘉徳浜)が、土木開発の危機にさらされている。
工事に携わる人たちは、オサガメが上がってきたら工事を止めると言っているが、そのとき一瞬、止めるだけであろう。
工事は休みなし、契約が期限を切っているものである以上、工期が間に合わないという。
オサガメは絶滅危惧種としてユネスコとIUCNでも保護が求められている。
天然記念物であるオカヤドカリをはじめとするヤドカリ類も海と砂浜を行き来しており、絶滅が危惧される希少な貝類も6種確認されて、嘉徳川にはリュウキュウアユが棲んでいるという。防波堤ができればその自然の循環も遮られる。
世界自然遺産の候補だというこの地が、逆風にさらされている。
こんなに太古のままのような浜でも、海外からのペットボトルの漂着物を確認した。
陸からも海からも、豊かな自然を乱すものが侵蝕してくる。
最近、沖縄で、浜で死んでいたウミガメの体内にプラスチックが発見されたことがあった。
3月末、欧州議会(European Parliament)は、使い捨てプラスチッ ク製品の使用を欧州全域で禁止する法案を可決した。
日本でもその論議は出てくるのだろうか。
「ウミガメの来る浜に防波堤が建てられる」の①は、既にお知らせした。
https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/70b534ff36fb8735a22295d69e03d5ab