菅義偉首相は26日、東日本大震災の被災地である福島県を、就任後初めて訪問。
東京電力福島第1原発(大熊、双葉両町)では、廃炉の1~4号機を高台から視察。構内を車で回り、がれきの撤去や燃料の取り出しなど廃炉作業の進捗状況について東京電力の幹部から説明を受けたという。
たまり続けている処理済み汚染水の処分方法については曖昧な返答で、汚染水が入った容器を手渡され、希釈すれば飲めるとの説明を受けて、「飲んでもいいの?」と聞き返す場面もあったという。いったい、なんのパフォーマンスだ。
記者団には、「福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本再生なし。これは私の内閣としての基本方針だ」と強調した、という。
首相が初の地方視察に福島県を選んだのは、安倍内閣と同様、菅内閣も「震災からの復興」を重視する姿勢をアピールする狙いがあるとみられるというが、内閣の基本方針に「震災復興」が明記されなかったことも批判を浴びており、そもそも安倍政権以来、これだけあからさまな「棄民政策」をとってきていて、まったく表面だけである。
菅首相は、20日に開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪問、海外から届いた応援の手紙や絵など展示物の説明を受けたという。
震災の教訓を伝えるために作られたというこの施設には、フレコンバッグと防護服の展示はあるが(写真)、「事故後」に力点を置いた展示で、なぜ事故が起きたかについては、しっかりとした説明がなされていない。
この伝承館はかなり問題の多い施設であるが、これはまた別な機会に。
菅首相は、震災後に開校した中高一貫校の県立ふたば未来学園も訪れた。女子生徒の「ソーリ」という黄色い歓声を浴びて福島を後にしたという。
ふたば未来学園は「双葉郡教育復興ビジョン」に基づくものだが、開校時には原発の近くに学校新設することの是非が問われていた。
校歌を秋元康がプロデュース。作詞は谷川俊太郎である。制服デザインAKB48の衣装デザイナー茅野しのぶによる。
「教育をプロパガンダ利用」と批判する声は、今でもある。
アリバイづくりの菅首相の福島訪問であり、それに協力する人々が多くいる、ということだ。
震災の教訓を伝えるため、20日に開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪問、海外から届いた応援の手紙や絵など展示物の説明を受けたという。
ここには、フレコンバッグと防護服の展示はあるが(写真)、「事故後」に力点を置いた展示で、なぜ事故が起きたかについては、しっかりとした説明がなされていない。
この伝承館はかなり問題の多い施設であるが、これはまた別な機会に。
菅首相は、震災後に開校した中高一貫校の県立ふたば未来学園も訪れた。女子生徒の「ソーリ」という黄色い歓声を浴びて福島を後にしたという。
ふたば未来学園は「双葉郡教育復興ビジョン」に基づくものだが、開校時には原発の近くに学校新設することの是非が問われていた。
校歌を秋元康がプロデュース。作詞は谷川俊太郎である。制服デザインAKB48の衣装デザイナー茅野しのぶによる。
「教育をプロパガンダ利用」と批判する声は、今でもある。
アリバイづくりの菅首相の福島訪問であり、それに協力する人々が多くいる、ということだ。