今年の韓国での 『屋根裏』 上演の写真が送られてきた。どの場面かは、一目でわかる。若い人たちによる上演。上演許可申請をしてきた장주환は、かつて入試の演技で『屋根裏』の役を選んで演じたという。これまでは、2010年、ソウルの国立アルコ劇場〈坂手洋二フェスティバル〉で私が演出したバージョンを観た世代がよく上演してくれたのだが、最近はまた新しい世代が取り組んでくれている。
日本のオリジナル版とは「屋根裏ボックス」の形が違うし、少し大きいが、楽しそうである。たいていどの国でも、私のオリジナル版よりは大きくなる。かつてのフランス版は人が歩ける高さで驚いたが、かの国では、「屋根裏」とは、歩けるものなのだそうだ。
9月には香港で上演され、来年2月にはまたアメリカでも上演予定である。自作戯曲がいろいろな国で新たな俳優・スタッフによって上演され続けているのは、ありがたいことである。