こんな年の瀬の開催だが、高校演劇四国地区大会に審査員長として参加。高松、レクザムホール(香川県県民ホール)。
どうや私が四国大会の審査員をするのは十七年ぶりということになる。松山だった。その時も審査委員長だった私が選んだのは、徳島県立阿南養護学校ひわさ分校『まじめにヤレ』。その作品に関わった大半の生徒さんたちが卒業してしまった後に翌年全国大会で上演された『まじめにヤレ』は、かなりの波紋を呼んだと聞いている。「終戦の詔勅」「日本国憲法」などのテキスト構成、万国旗、大漁旗や、巨大な標示物などの装置と、生徒たちの動きが、アンディ・ウォーホルばりのすぐれた現代芸術のインスタレーションとして見えたのだが、生徒たちが変わってしまったことも作用して、私が観たままの上演ではなくなってしまっていたのかもしれない。反骨精神溢れるこの作品の構成を担当したのが同校演劇部顧問だった紋田正博氏。今回、その紋田さんが審査員のお一人であった。ご一緒に審査をできたのは楽しかった。
全国高等学校演劇協議会長賞(優秀)となったのは、 徳島城東高等学校『スパゲッティーフィケーション』。創作脚本賞も、同作品のよしだあきひろ氏。こちらはセットとステージングが見事である。これも一つのインスタレーションとして成功している。独自の美意識の世界で、かつての紋田作品との類似もある。テイストとしては、なんと、ドイツのレネ・ポレシュを思わせる、独自の空気感を提示できている。
どうも四国の高校演劇では、審査員長権限が他地区より強いらしい。そういう仕組みと聞いた。責任重大であった。他の審査員を無視してひっくり返してもいいということだ、と言われた。そうなのですか、と尋ね返すと、私の十七年前の紋田作品選出もそうであったと考えられているのであった。
写真は、その紋田正博さんからお土産としていただいた、徳島の味海苔。厚みがあり、味も濃厚だ。「これだけで酒のつまみになる」とのこと。事実であった。
コメント投稿いたします。
ひわさ分校は自らの母校支援学校で、12年間も学生生活を送りました。
そして、「まじめにヤレ」という作品に当時、自分「初代部長でした」を含む高等部9人の男女児童生徒が出演、明治大正昭和初期における一節論文を朗読するというお芝居で、松山大会で最優秀賞を獲得いたしました。
構成された紋田正博さんは当時、母校支援学校の男子教諭でしたが、下ネタやエッチなことが好きなため、この芝居にそれを含んだ論文を入れるなどでヒット作品になった可能性も。
初めて、コメント投稿いたします。
ひわさ分校は自らの母校支援学校でもあり、12年間も学生生活を送りました。
そして、「まじめにヤレ」という作品に当時、自分「初代部長でした」を含む高等部9人の男女児童生徒が出演、明治大正昭和初期における一節論文を朗読するというお芝居で、松山大会で最優秀賞を獲得いたしました。
構成された紋田正博さんは当時、母校支援学校の男子教諭でした。
下ネタやエッチなことが好きな変態ヒゲ先生ですが、この芝居にはそれを含んだ論文を入れるなどでヒット作品になった可能性もあります。
忍のブログは車のブログです。
訪問&感想コメント等、よろしくお願いいたします。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。