ヤンバルクイナが活躍する『沖縄戦と琉球泡盛』を昨年に上演した私たちであるが、
じつは私は生きているヤンバルクイナを見たことがある。
高江に座り込みをしているときに、「あ、今、ヤンバルクイナを見た」と言っている人がいたりしたが、私は見損ねたか遠過ぎたかで、印象がない。野生のヤンバルクイナは人の気配がするとすぐ姿を消してしまい、なかなか見ることができないことで有名だ。
ところが、沖縄北部・国頭村安田(あだ)にあるヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」では、ヤンバルクイナを間近で観察できる。
写真はそのときのもの。何年も前である。この子は、物怖じしない。人がいても隠れない。
野生のヤンバルクイナはかなりストレスを抱えていると思う。
鳥なのに飛ぶことができない。羽が小さいし、筋肉もついてない。空に逃げられないから道路を横断しているとクルマやバイクにはねられるロードキルが怖いし、逃げ足は速くないから、ノネコやヘビやマングースに襲われないように樹の上で寝るしかない。ある意味、沖縄北部(やんばる)で最も弱い生き物なのかもしれない。
今回、あらためてその「弱者」としてのヤンバルクイナのキャラクターを描くことにしたのは、ヤンバルクイナこそ「反戦」の象徴だという気がしたからなのである。
もちろん野生のヤンバルクイナは、厳しい生存競争をたたかって生きているのに違いないのだが。
劇でヤンバルクイナを演じる武山尚史は、そのへんのことはしっかりわかっているし、人形を操るというよりも、ヤンバルクイナと一体化した形でキャラクターを引き受けてくれた。
人形を操るといっても、そのやり方は、多岐に渡るのである。
じつは私は生きているヤンバルクイナを見たことがある。
高江に座り込みをしているときに、「あ、今、ヤンバルクイナを見た」と言っている人がいたりしたが、私は見損ねたか遠過ぎたかで、印象がない。野生のヤンバルクイナは人の気配がするとすぐ姿を消してしまい、なかなか見ることができないことで有名だ。
ところが、沖縄北部・国頭村安田(あだ)にあるヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」では、ヤンバルクイナを間近で観察できる。
写真はそのときのもの。何年も前である。この子は、物怖じしない。人がいても隠れない。
野生のヤンバルクイナはかなりストレスを抱えていると思う。
鳥なのに飛ぶことができない。羽が小さいし、筋肉もついてない。空に逃げられないから道路を横断しているとクルマやバイクにはねられるロードキルが怖いし、逃げ足は速くないから、ノネコやヘビやマングースに襲われないように樹の上で寝るしかない。ある意味、沖縄北部(やんばる)で最も弱い生き物なのかもしれない。
今回、あらためてその「弱者」としてのヤンバルクイナのキャラクターを描くことにしたのは、ヤンバルクイナこそ「反戦」の象徴だという気がしたからなのである。
もちろん野生のヤンバルクイナは、厳しい生存競争をたたかって生きているのに違いないのだが。
劇でヤンバルクイナを演じる武山尚史は、そのへんのことはしっかりわかっているし、人形を操るというよりも、ヤンバルクイナと一体化した形でキャラクターを引き受けてくれた。
人形を操るといっても、そのやり方は、多岐に渡るのである。
※ ※ ※
最初に挙げた写真、鳥類の中に混じっていてヤンバルクイナじゃないものを挙げてしまったので、挙げなおしました。写真欄が小さくて失敗しました。上原小百里さん、ご指摘ありがとうございます。