「ポークタマゴ」という呼称は沖縄独特だし実際沖縄以外では流通していない名称だろう。
ポークとはもちろん豚のことだが沖縄で「ポーク」といえばそれはランチョンミートの缶詰のことである。豚肉の代用品として米軍経由で広まったとされるからアメリカ系のホーメル社の「SPAM」はわかるが、なぜかデンマークの「TULIP」も売れている。
「ポークタマゴ」はポークのスライスを焼いたものに、タマゴ焼きを添えたものだ。シンプルそのもの。ある、初めて沖縄に来た文化関係者とたまたま定食屋に入り、その人が「沖縄らしいものを食べたい」、しかも「チャンブルーとかじゃなくて」というので、「沖縄の一般の人が食べているものという意味」らしかったので、「ポークタマゴ」を推薦すると、出された皿を見て、その人は目を丸くしていた。
「ポークタマゴ」が復活?したのは、「ポークタマゴおにぎり」の普及が要因である。ポークのスライスを焼いたものとタマゴ焼きを重ねて海苔で巻いた大型のおにぎりに挟むのだ。はっきり言って塩辛すぎるポークの辛さがうまく中和されるし、食べやすく、満足感がある。
しかし「ポークタマゴおにぎり」がこんなに多く店で売られるようになったか、というのは、ちょっと驚いた。しかも味付けがいろいろあるらしい。
写真後ろ右に見える「タコパン」の「タコ」は、蛸ではなく、「タコスミート」のことである。
「ポーク」の缶詰に加えて、沖縄らしい缶詰と言えば、「コンビーフハッシュ」なのだが、その話はまたいずれ。
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