午前中から劇作家協会で八月の事業打合せ。これまで数ヶ月、準備に腐心してきたが、私は寸前の7月下旬に日本にいないので、若手委員に業務を徐々に受け渡す。前川知大さん参加で心強い。意義のある、歴史に残るイベントになりそうだ。詳細はもうすぐ公開できるはず。……照明吊り込み、シュートを終えた梅ヶ丘BOXで、夕方から場当たり。慌てず丁寧にあたる。前半部分さえも終わらなかったが、場当たりしつつの感触と果たすべき機能を微妙に判断して方針を決め、残りを明日に持ち越す。流されたり甘えたりはしない。自分たちのアトリエだからこそ方針を現場の様子に合わせて合理的に進めることができる。……この地にアトリエを構えて21年目。21年ぶんの歳月の痕跡が床板の木材に刻みつけられている。今回のアトリエ公演ではこの床板をそのまま見せる。助成金ゼロの公演なので、ほんの少々の持ち道具はあるが、大道具のセットは、ない。何もない。裸で見せる。この空間そのものを見せる。狭いアトリエだが、その狭さが魅力的に感じられるだけの仕事をしなくてはならない。自分の家に居るに等しいたたずまいのベテラン勢と初舞台の新人が共存する、それがアトリエ公演の面白さだ。……写真は、この空間の図面。ほんとうに狭いのだ。
http://www.alles.or.jp/~rinkogun/Umeaoka_Box.html
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