福島第一原発1号機・原子炉建屋地下「トーラス室」の放射線量が、最大毎時10.3シーベルトと発表される。どういう桁か。マイクロシーベルトの6桁上か? 事故後、原子炉格納容器外で実測された最高値という。「廃炉」に何の現実感もない。汚染された冷却水が漏れ出し溜まっているのだ。未来に「石棺」で覆えたとしても、近辺に人が住めるはずもない。……建屋の壁が傾いているとか、壁を壊した瓦礫の粉末が風に乗って飛来してくるのではないかとか、風向きが怪しいとか、皆、推測するのみだ。「全国の放射能濃度一覧」はずっと横ばい状態だが。……私と同じ杉並区に住む俳優Nさん宅庭で0.6マイクロシーベルト/h超が計測されたという。除染が必要だとすぐに動いてもらったという。杉並区は0.7からしか対応してくれないそうだが。除染とは、深い深い穴を掘って、土を二重にビニール袋に入れるのだという。……実家が文京区にある別な知人は庭のあちこちで0.2~0.5マイクロシーベルト/hが計測され、雨どいの下では0.8~1.0マイクロシーベルト/h、苔の生えた場所が特に高かったという。それにしても、ガイガーカウンターが暮らしの中に入ってくるとは。……大阪府泉佐野市は、犬や猫のふんの放置対策の財源として「犬税」(仮称)を導入する検討を始めたという。あまり馴染みのない「犬税」だが、1960年代には約2700の市町村にあったという。放射能に比べれば、犬猫の糞便とは、平和だ。……風で運ばれてくるものは、「水」に混じることもあるだろう。日々の放射能の水道への影響については、ほんとうに確かめようもない。そして、海にはダイレクトに汚染水が流れ込む。大平洋の魚たちからプルトニウム検出の報も届く。海に生きるものたちは、居場所を選べるのか。……稽古。駆け足。作成しなくてはならない文書が多いので早めに上がる。早めといっても八時は過ぎている。……こちらも忙しいのだが、最近パソコンを始めた息子に夜中にあれこれ訊かれ、機能面ではわからないことも多いので、困る。……写真は、『宇宙みそ汁』と同時上演の『無秩序な小さな水のコメディー』チラシ。二本立てといってもこちらは短編三本で計30分だ。すべて「水」についての話である。フランス・パリ郊外マルヌ県<水のフェスティバル>で本年5月ワールドプレミア上演・出版された短編『利き水』『入り海のクジラ』、2001年<ランドマイン・プロジェクト>シンガポール会議で書き下ろされた詩劇『じらいくじら』、すべて日本初演。
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