数十年前、京都に行った。
受験浪人しているときである。
真夏だった。
嵯峨野、妙心寺などを廻った。
とてつもない暑さだったが、夏の京都は新鮮だった。
帰り際に、荒神町の市電通り沿いの喫茶店『シアン・クレール』に行ってみた。
丁度、高野悦子の『二十歳の原点』が世に出たころである。
オカブも夭逝に憧れた。
『シアン・クレール』ではジンライムを飲み、記念にマッチを十箱ほど貰ってきた。
その後、同じ場所に行ったが『シアン・クレール』はもうなかった。
青春は想い出共に去っていく。
今日は、かーたんとデート。
銀座に行った。
山野楽器、ヤマハ、教文館と冷やかし、かーたんの服を買って、夕食に銀座ライオン・ミュージックホールに行った。
もちろんビールを大ジョッキでグビグビ。
音楽の方は、素晴らしいライブの美声と名演に堪能。
銀座線で、渋谷まわりで帰宅した。
川床に臥して目が覚め夜更けとぞ 素閑
涼み床名うての香魚の居るところ 素閑
月昇る川床のへり嵐山 素閑
川床は川浪星空闇映す 素閑
おほあたま川床に臥せり夕の風 素閑
峪を越え来たれば瀬うつ川床や 素閑
笑い声止まり川床瀬音のみ 素閑
懐かしむものとてなしや涼み床 素閑
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