こうは見えるが、若い頃は山に登っていた。
想い出に残る山行は、槍ヶ岳から入山して、雲ノ平に遊び、剣岳まで縦走した夏山合宿だ。
雲ノ平では、黒部源流の支流の幾つもの沢を探勝し、岩魚釣りにも挑んだ。
しかし、オカブのようなぶきっちょに掛かる岩魚はいなかった。
もはや、老いてアルプスの稜線に立つ体力も残されていない。
しかし青春の思い出は強烈に焼き付いている。
台風上陸で大荒れの天気だ。
圏内地域の方は十分ご注意を。
雪の川岩魚を挿して燃え盛り 素閑
渓谷の奥の岩魚の昏き淵 素閑
焼き岩魚小枝の串に泳ぎたり 素閑
這松と濡れ笹掻き分け岩魚釣り 素閑
明日はまた仮泊の宿か岩魚かな 素閑
這松の小屋掛け久し岩魚焼く 素閑
奥の沢瑠璃色の滝岩魚棲む 素閑
老ひた爺子らの岩魚にかぶりつく 素閑
釣りし岩魚笹に連ねて夕の尾根 素閑
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