昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

休暇果つ

2017-09-01 07:53:02 | 俳句

9月になった。学校は新学期である。どのような気分で学生さんたちは新学期を迎えるのだろう?
オカブが学校に通っていた頃は、新学期となると皆、生き生きとしていた。久しぶりに友と再会する喜び。休暇中の思い出や冒険の話に華が咲く。
皆、学校で会ったときは、特別嬉しいことがあったかのように喜びに満ち溢れていた。独りオカブを除いて。
オカブは学校が大嫌いだった。学校が嫌いと言うより規則正しい、きちんとした生活をするのが嫌いだった。学校が嫌いになるのは当然である。
学校どころか幼稚園の時からずる休みをしていた。
だから、学校の新学期に登校する歩みは、地獄に引きずられるような道中であった。
新学期の教室の中では違和感あふれまくり。火星に放り出されたような気分だった。
だから、児童生徒が9月1日に自殺したくなる気持ちはよくわかる。
だが、思いとどまってほしい。
世の中、君たちが考えるほど真面目にはできていない。
踏ん張りどころでは踏ん張らなければならないが、のんべんだらりとやっていても案外やっていけるものなのだ。
オカブも社会人になると学校嫌いに輪をかけて会社嫌いになり、新人時代はなんとか無遅刻無欠勤でやったが、それ以降はアブセンティーズムの塊。社会人になると酒席と言う習わしが加わるから、二日酔いと言う新たな憂鬱な要因が身にのしかかってくる。そこで2年目以降はなんだかんだ理由をつけて会社を休んでいた。それでも、オカブがサラリーマンを辞める時は、それなりの地位に就いていたし、部下も指導していた。行きたいところにも行ったし、美味いものも食った。
しかし結局、なによりも痛勤が苦痛でサラリーマンを辞めた。
今は金はないが、それなりに食っている。
だから君たちも遅刻してもいいじゃないか、欠席してもいいじゃないか、宿題を出さなくてもいいじゃないか。
君たちの未来は希望に満ち溢れているとは言わないが、そんなに悪いものとは思わない。
下の写真は、パリのカフェで摂った朝食である。オペラ座近くのカフェであった。普通、パリのカフェでは「プチ・デジュネ・コンプリ」という朝食の定食があって安い値段で食べさせてくれる。朝食付き料金のホテルでなければ、ホテルで朝食を摂るよりよほど良い。しかし、お上りさん相手のオペラ座通りのこのカフェにはそんなものはなかった。これだけで11ユーロ取られた。当時のレートで1600円くらいである。懲りた。
普段、オカブは朝食を摂らない。三つ子の魂百までで「どこかに通っていた」当時のDNAが凝り固まって、飯が喉を通らない。
いつも、昔は苦い珈琲を前にして気分最悪だった。
ただ、旅先だけでは話が別である。朝から食欲旺盛である。
香山リカ先生の言う「プチうつ」であろうか?

 

今日ははて何曜だったか休暇果つ   素閑

 


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