平均賃金を上げるためには雇用の流動化が必要との説がある。
これには賛成だ。
冗費、冗員が会社の業績を落とす。
従って給料も上がらない。
結局、悪循環で労働者の利益にもつながらない。
会社という所は利潤を追求する「組織」ではあるが、同時に従業員同士の「共同体」でもある。
仕事をしない社員でも、共同体にあっては「仲間」の一人である。
どうしても切り難い。
しかし、これでは会社はちと困る。
会社は稼がなくてはならないし、利潤を追求する戦闘集団でなければならない。
会社でのんべんだらりと暇を潰す、あるいは休んでばかりいる社員が増えては会社も立ちいかない。
こういう社員には意識改革してもらうか、会社を去ってもらうしかない。
それによって会社は稼ぎ、従業員の給与・賞与の原資も出来る。
賃金も上がる。
至って簡単な理屈である。
追われた元社員は再挑戦できる社会的制度を作ればよい。
なぜ日本の産業風土の生産性が低いか、もう一度、考えてみる必要がある。
墨すれど何も書かぬ日雨水かな 素閑
大敗けてその日暮らしの雨水かな 素閑
塩飯を食ひて一日雨水かな 素閑
塩焼けり浜に雨水の貝拾ふ 素閑
欧州にいずるあしたや雨水かな 素閑
ほのぐらし寺の奥間の雨水かな 素閑
苦界より浄土の雨水てらまほし 素閑
荒れたる夜あけて明るき雨水かな 素閑
川底も楽し雨水の賑わひや 素閑
土まみれ雨水の豚を追える日や 素閑
道しるべ雨水の野良の道祖神 素閑
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