昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

雨水

2019-02-19 16:17:17 | 俳句

平均賃金を上げるためには雇用の流動化が必要との説がある。
これには賛成だ。
冗費、冗員が会社の業績を落とす。
従って給料も上がらない。
結局、悪循環で労働者の利益にもつながらない。
会社という所は利潤を追求する「組織」ではあるが、同時に従業員同士の「共同体」でもある。
仕事をしない社員でも、共同体にあっては「仲間」の一人である。
どうしても切り難い。
しかし、これでは会社はちと困る。
会社は稼がなくてはならないし、利潤を追求する戦闘集団でなければならない。
会社でのんべんだらりと暇を潰す、あるいは休んでばかりいる社員が増えては会社も立ちいかない。
こういう社員には意識改革してもらうか、会社を去ってもらうしかない。
それによって会社は稼ぎ、従業員の給与・賞与の原資も出来る。
賃金も上がる。
至って簡単な理屈である。
追われた元社員は再挑戦できる社会的制度を作ればよい。
なぜ日本の産業風土の生産性が低いか、もう一度、考えてみる必要がある。

墨すれど何も書かぬ日雨水かな   素閑

大敗けてその日暮らしの雨水かな   素閑

塩飯を食ひて一日雨水かな   素閑

塩焼けり浜に雨水の貝拾ふ   素閑

欧州にいずるあしたや雨水かな   素閑

ほのぐらし寺の奥間の雨水かな   素閑

苦界より浄土の雨水てらまほし   素閑

荒れたる夜あけて明るき雨水かな   素閑

川底も楽し雨水の賑わひや   素閑

土まみれ雨水の豚を追える日や   素閑

道しるべ雨水の野良の道祖神   素閑


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