本荘町を明治から昭和前半を牽引してきた須藤善一郎さんの残した寄贈文書を調査分類して収蔵作業を行っている。須藤氏は秋田県選出の衆議院議員でもあって、貴重な人物の書簡が多数寄贈されています。犬養毅は明治に三筆と言われていましたが、須藤さんに宛てた書簡は本当に素晴らしいものです。
さて、昨日は志村丹平さんの書簡が出てきました。志村丹平という人物を調べた。
源泉掛け流しの安楽温泉が当地にありますが、その安楽温泉は、明治32年に志村丹平氏によって開湯されたとあります。当時は、銭湯、湯治、などが主で温泉効果があると多くの人でにぎわったそうです。
大正5年に、現在の所有である工藤家が志村氏により取得し現在に至っております。
安楽温泉の事を高齢の方が当館を「タンぺハン」と呼んでいるのは、志村丹平氏からの由来という事が分かりました。
開湯時の源泉は枯渇したため現在の源泉は、天徳寺層と呼ばれ地下800メートルで今から500万年前の太古の地層までボーリングして掘り当てたのが今の安楽温泉のようです。お年寄りの方は安楽温泉を沸かし湯湯だと思っている人が殆どですが、実は
ヨード、メタケイ酸、メタホウ酸を多く含みます。ナトリウム・塩化物強温泉で温泉1㎏の残留物が21.29ℊと多く濃い温泉なのです。
よってもはや「タンペハン」ではありませね!
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