結婚して最初に住んだ賃貸住宅は、『アイセイハイツ』という名前だった。
「結婚しました」のハガキに、新住所を書いて方々に連絡したというのに、新年早々届けられた年賀状には違う名前が書かれていた。
『アイヤイハイツ』
どういう建物だよ……。
書いていて変だと思わなかったのだろうか? しかも、一人二人の間違いではなく、十人ほどが同じミスをしていた。
中には、夫の先輩とおぼしき年配の方が、達筆な筆づかいで『アイヤイハイツ』と書いたものもあり、ひときわ滑稽に見えた。
思い込みというものは厄介だ。本人は正しいと信じていても、根本的には間違っているのだから。間違いの種類もさまざまで、『アイヤイハイツ』などは笑ってすませられる部類に入るけれども、勝手な思い込みから犯罪に発展する場合などはシャレにならない。
生徒の答案にも、これまた思い込みによる珍答が多い。
『為替レート』なのに『為替ルート』。
『アウトソーシング』を『アウトソーイング』。
『石油』の読みが『せきゅう』。
『社債』が『しゃせき』
etc……。
こんな間違いしちゃって~、おっかしーと笑っていたら、他人事ではなかった。
実は、私はエッセイを出版したことがある。
カルチャースクールに通いながら、せっせと書き上げたエッセイをまとめてみたくなったのだ。
3年以上前のことだが、選んだ出版社がよりによって新風舎だったものだから、倒産・買い取りという悲しい結果が待っていた。
現在我が家には、この本が300冊ほどある。ご希望のかたには差し上げたいくらいだ。
その後、新風舎の顧客を文芸社が引き継ぎ、再度の出版計画が進行中である。内容的には変更なしで、製本しなおしてもらえばよいという気持ちでいた。
先日、文芸社から校正原稿が送られてきたのだが、読んでビックリした。
『間髪を入れず』→『容れず または いれず では?』
『追い打ちをかける』→『追い討ち では?』
『機嫌を伺い』→『窺い または うかがい では?』
『二軒のバイト』→『二件?』
etc……。
どれもこれも、誤用だったとは!!
知らなかったとはいえ、もう出版してしまったのだ。これはシャレにならない間違いである。
新風舎、どうして教えてくれなかったんだよっっ!!
考えてもどうにもならないことは、開き直るにかぎる。
私、国語科の教員じゃないからいいんだも~ん、だ!!
お気に召したら、クリックしてくださいませ♪
※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^(11/16更新)
「結婚しました」のハガキに、新住所を書いて方々に連絡したというのに、新年早々届けられた年賀状には違う名前が書かれていた。
『アイヤイハイツ』
どういう建物だよ……。
書いていて変だと思わなかったのだろうか? しかも、一人二人の間違いではなく、十人ほどが同じミスをしていた。
中には、夫の先輩とおぼしき年配の方が、達筆な筆づかいで『アイヤイハイツ』と書いたものもあり、ひときわ滑稽に見えた。
思い込みというものは厄介だ。本人は正しいと信じていても、根本的には間違っているのだから。間違いの種類もさまざまで、『アイヤイハイツ』などは笑ってすませられる部類に入るけれども、勝手な思い込みから犯罪に発展する場合などはシャレにならない。
生徒の答案にも、これまた思い込みによる珍答が多い。
『為替レート』なのに『為替ルート』。
『アウトソーシング』を『アウトソーイング』。
『石油』の読みが『せきゅう』。
『社債』が『しゃせき』
etc……。
こんな間違いしちゃって~、おっかしーと笑っていたら、他人事ではなかった。
実は、私はエッセイを出版したことがある。
カルチャースクールに通いながら、せっせと書き上げたエッセイをまとめてみたくなったのだ。
3年以上前のことだが、選んだ出版社がよりによって新風舎だったものだから、倒産・買い取りという悲しい結果が待っていた。
現在我が家には、この本が300冊ほどある。ご希望のかたには差し上げたいくらいだ。
その後、新風舎の顧客を文芸社が引き継ぎ、再度の出版計画が進行中である。内容的には変更なしで、製本しなおしてもらえばよいという気持ちでいた。
先日、文芸社から校正原稿が送られてきたのだが、読んでビックリした。
『間髪を入れず』→『容れず または いれず では?』
『追い打ちをかける』→『追い討ち では?』
『機嫌を伺い』→『窺い または うかがい では?』
『二軒のバイト』→『二件?』
etc……。
どれもこれも、誤用だったとは!!
知らなかったとはいえ、もう出版してしまったのだ。これはシャレにならない間違いである。
新風舎、どうして教えてくれなかったんだよっっ!!
考えてもどうにもならないことは、開き直るにかぎる。
私、国語科の教員じゃないからいいんだも~ん、だ!!
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私は漢字が分からん時は、ひらがなで誤魔化すことを覚えました。
だって、『同音異義語』とか『同義語』とか、ホントわけ分からんし。
おまけにさ。
『異口同音』といえば、“多くの人が口をそろえて同じことを言うこと”って意味の言葉になるでしょ。
『同音異義語』と『異口同音』
使われている漢字はほぼ同じなのに、示すものはだいぶ違う!
いやはや日本語って難しい!
日本語喋れる外国人を私は尊敬しちゃいますね。
どうやって勉強したんだろう、こんなに難しい日本語を。
日本語より絶対英語の方が簡単だと思うんだけどね。
だけど悲しいかな、私は英語がしゃべれない!
だから仕方がないので…
難しい日本語を今日もせっせと操ってます。
私は意味が伝われば多少の間違いはいいと思ってたんですが、甘いようですね。
そして砂希納言さんは国語の教師だと思い込んでました;
しかし、どこかで「漢字を使ったほうが賢く見える」と欲を出し、ワープロが変換するままに従っちゃうんですよね。ヤダヤダ。
こけしさん、大学生までは多少の間違いを許してもらえると思います。
が、社会人はそういうわけにも……。
国語の教師だと思っていただき、光栄です
わーい、うれしいっ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~junkshop/realoni.htm
「まともに校正していない」と訴えられるトラブルがあまりにも多かったんで、最近マトモな校正者を雇いだしたとか、しないとか。
ちなみに製本するだけだったら、もっと良心的な印刷業者がたくさんあるはずです。新風舎の時にご経験されて身にしみてお分かりかと存じますが、念のため…複数の会社で見積もりを取られたほうが絶対にいいと思いますよ。下のURLも参考にどうぞ。
http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=26378&comsn=29149
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070919/shinpubungei
どなたか存じませんが、貴重な情報をありがとうございます。
やはり、印刷・出版の時代は終わったのかな~という気がしますね。
新風舎のトラブルで友人から、「本のタイトル通りだわね~」と言われたことがあります。
『行くところ何でもアリ』だから、まだまだ続編があるのでしょうか
トホホのホ~
冒頭の「結婚しました」のハガキは手書きなのでは?
癖があるとヤ と セは似てしまいますからね。
でもアイセイハイツも、アイヤイハイツも自分的にはどんな建物だよ!って思ってしまいます(笑)
す~み~ま~せ~ん~・・・。調子くれてしまいました。
結婚しましたのハガキは活字でしたよ。
カタカナは読み間違いも多いですから。
以前、『What's Michel?』という漫画があって、ニャジラという強い猫が登場したのですが、姉は長いこと『ニジャラ』だと勘違いしていました。
この大家はその後、近所にもうひとつマンションを建てたました。
アイセイという言葉に強い思い入れがあったようで、ついた名前が「アイセイマンション」。
似通った名前だから、郵便物や宅配便の誤配はしょっちゅう、宅配ピザまで混乱する始末……。
どういう意味だったのやら。
「うわっ、どの業者も信じられませんね」
「やはり、印刷・出版の時代は終わったのかな~という気がしますね」
信頼できる会社も探せばたくさんありますよ。新聞広告などで派手に宣伝している出版商法会社のおかげで出版業界全体が疑いの目で見られ迷惑を被っていますすが、適正価格で良心的にやっているところもたくさんあります。
個人的には、新しいエッセイを書いて、印刷所を使って50冊5万円程度の予算で小部数製本し、無料配布にしてはどうかな、と思います。何しろB社に頼めば、いちどきに大量に刷らされて、倒産しようとしまいと関係なく、3年後には断裁か引き取りかの選択を迫られるはずですから……。こんな感じで。
http://www2.odn.ne.jp/~cdj80950/column/n012.html
今現在ご自宅に300冊もあるのに、改訂版とはいえ同じ内容の本をまた3年後に大量に引き取る羽目になるのは残念な話だと思います(B社に頼むと刷りすぎますから必ずあまります)。新しい内容で小部数ずつ刷ったほうが在庫を抱えずに済むし、読者の方々も喜ぶと思いますよ。下のURLも参考に、良心的な会社をぜひ見つけてくださいね。ではでは。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20071005
http://www.kotono8.com/2006/12/07selfpublished.html
http://d.hatena.ne.jp/manpukuya/20060414/book
http://mo-3.no-blog.jp/hitoligoto/2007/02/post_a58b.html
「自費出版の適性印刷部数は、その人が出す年賀状の数の範囲内だという。割高でも余分に作らないことが賢明」
ひょっとして、Wナベさんでは??
違っていたら失礼いたしました。
大変参考になりました。
本人は誤用だと思っていないから、日本語の乱れが拡大するような気がします。
でも、それを他人が指摘するのも難しいし…。
人間関係に配慮する日本社会のなすわざなのかもしれませんね。