「インシテミル」 米澤穂信 文春文庫
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給11万2千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。
とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。
それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。
<文庫本裏カバーより>
ある施設「暗鬼館」。
まるで中村青司が建てた館のような。
その閉鎖された空間で、12人の人間がお金を掛けた本物の殺人がゲーム。
何が引き金でゲームがスタートするのかと考えたら、なるほどそういう仕掛けがと、納得。
しかし、その前に殺人が起こるかも知れないことを本気で阻止しようとしたのなら、もっと違うやり方があったはず。
それは1人目の死人が出た後でも、そうだ。
3人で行動云々よりも、まず凶器を金庫に仕舞えばいいのにと。
しかし、こんな胡散臭いアルバイトに応募するくらいだから、きっとお金を少しでも多く手に入れたい人がいるのだろう。
などと考えながら読んでいたのだが。
その辺りは、一人語りなので、はっきりしない。
ゲームとして形だけで割り切っているからか、そのあたりはもう少し知りたい気がする。
そう、人物の性格がはっきりしないので、分からないことが。
始めにモニターに応募した時の動機が書かれているが、読み終わってもう一度読んでも、誰の動機なのか、全員は分からない。
最初から怪しい須和名祥子の存在も、最後まで隠されてしまった感じ。
謎の人物を仕立てたなら、最後はもう少し説明して欲しいかも。
ラストも、始めの展開から少々逃げてしまった感じで、尻つぼみな感じ。
そして最後に気になったことは。
報酬は振り込みだが、それだと税金が引かれるのでは。
目標額に達したと思っても、その後で困ったことになったのではないだろうか。
主催者も、ここであったことを公に出来ないだろうから、普通は手渡しではないのかな。
最初に札束を見せつけているのだから。
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給11万2千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。
とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。
それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。
<文庫本裏カバーより>
ある施設「暗鬼館」。
まるで中村青司が建てた館のような。
その閉鎖された空間で、12人の人間がお金を掛けた本物の殺人がゲーム。
何が引き金でゲームがスタートするのかと考えたら、なるほどそういう仕掛けがと、納得。
しかし、その前に殺人が起こるかも知れないことを本気で阻止しようとしたのなら、もっと違うやり方があったはず。
それは1人目の死人が出た後でも、そうだ。
3人で行動云々よりも、まず凶器を金庫に仕舞えばいいのにと。
しかし、こんな胡散臭いアルバイトに応募するくらいだから、きっとお金を少しでも多く手に入れたい人がいるのだろう。
などと考えながら読んでいたのだが。
その辺りは、一人語りなので、はっきりしない。
ゲームとして形だけで割り切っているからか、そのあたりはもう少し知りたい気がする。
そう、人物の性格がはっきりしないので、分からないことが。
始めにモニターに応募した時の動機が書かれているが、読み終わってもう一度読んでも、誰の動機なのか、全員は分からない。
最初から怪しい須和名祥子の存在も、最後まで隠されてしまった感じ。
謎の人物を仕立てたなら、最後はもう少し説明して欲しいかも。
ラストも、始めの展開から少々逃げてしまった感じで、尻つぼみな感じ。
そして最後に気になったことは。
報酬は振り込みだが、それだと税金が引かれるのでは。
目標額に達したと思っても、その後で困ったことになったのではないだろうか。
主催者も、ここであったことを公に出来ないだろうから、普通は手渡しではないのかな。
最初に札束を見せつけているのだから。
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