しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「法月綸太郎の冒険」 法月綸太郎  

2005年10月03日 | 読書
「法月綸太郎の冒険」 法月綸太郎  

第一短編集と言う事で、7編のうち前半4編はデビュー前、大学の推理小説研究会
の同人誌に発表した作品が母体になっているそうだ。
『死刑囚パズル』
死刑執行を目前に毒殺した犯人の動機は。どうしても殺さなければならない訳は。
『黒衣の家』
これも毒殺。犯人は13歳の少年以外しかない状況だが。
「プロットはある有名な小説を踏襲している、ヒントはオウムの名」
オウムの名はジャッキーって、そのまま。
『カニバリズム小論』
カニバリズムとは、人肉嗜食の事。読んでいて、ちょっと気持ち悪くなって来た。
ラストはありがちな・・・
『切り裂き魔』
図書館が舞台で、綸太郎の彼女、司書の沢田穂波が登場。図書館シリーズも始まりの話。
図書館で、ページを切り取られる事件が。しかも推理小説ばかりである。
これは面白かった。そして、登場人物の松浦君と同じ事を私も経験している。あれは、悔しいよ。「アクロイド」
『緑の扉は危険』
図書館シリーズ、出張編。
密室物。事実としては分かるけど・・なんかすっきりしないな。
そんなのあり?って感じ。
『土曜日の本』これは、図書館シリーズ、番外編。
「五十円玉二十枚の謎」の方が気がかり。東京創元社から出ているのかな。
『過ぎにし日薔薇は・・・』
図書館シリーズ。紐の栞をスピンと呼び、本の綴じてある方をノドと言う。

図書館シリーズは面白い。本が出て来る話が好きなのと、小さいミステリイでも
ワクワクする。こう言うのもいいなと思う。『過ぎにし日薔薇は・・・』は悲しい話だけれど。


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