「蝕罪 警視庁失踪課・高城賢吾」 堂場瞬一 中公文庫
行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課―実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。
ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾が配属される。
着任早々、結婚を間近に控え、なぜか失踪した青年の事件が持ちこまれるが…。
<文庫本裏カバーより>
警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第1弾
失踪人捜査課。
5年前、都知事の19歳の孫が予備校からの帰りに行方不明なり殺されて発見される事件があった。
その時の警察の対応が問題となり、失踪人捜査のあり方を問われ出来た課だった。
しかし、事件性があればしかるべき部署に担当が移る。
発足から数年で、早くも存在意義が揺らぎ始めている。
書類仕事と統計調査、そして苦情処理だけの仕事。
そんな課に新しく配属になった高城賢吾。
かつては捜査一課の刑事として、腕を振るっていたが、家族が事件に巻き込まれてアルコールに頼る生活になっていた。
失踪課には刑事が6人。
高城は持ち込まれた依頼を、同じく異動して来た、明神愛美とコンビを組み捜査して行く。
実際に捜査しているのは、この2人だけ。
エリート街道から、とばっちりで飛ばされて来た明神と高城のやり取りが面白い。
刑事の経験と人生経験からなる、高城の思考は結構よく分かるし、明神の態度も分かる。
もっとハードボイルドな感じかと予想したが、以外とソフト。
今までの過程の方がちょっと違和感があるくらいで、もっと早く再生出来たのではないかとも思うが。
そう、これは高城賢吾の再生の物語でもある。
高城が少しずつ、刑事らしさを取り戻していく過程も興味深い。
これは、失踪者を捜す過程も丁寧で面白い。
他に刑事はほとんど仕事をしていないのが、気になるが。
行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課―実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。
ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾が配属される。
着任早々、結婚を間近に控え、なぜか失踪した青年の事件が持ちこまれるが…。
<文庫本裏カバーより>
警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第1弾
失踪人捜査課。
5年前、都知事の19歳の孫が予備校からの帰りに行方不明なり殺されて発見される事件があった。
その時の警察の対応が問題となり、失踪人捜査のあり方を問われ出来た課だった。
しかし、事件性があればしかるべき部署に担当が移る。
発足から数年で、早くも存在意義が揺らぎ始めている。
書類仕事と統計調査、そして苦情処理だけの仕事。
そんな課に新しく配属になった高城賢吾。
かつては捜査一課の刑事として、腕を振るっていたが、家族が事件に巻き込まれてアルコールに頼る生活になっていた。
失踪課には刑事が6人。
高城は持ち込まれた依頼を、同じく異動して来た、明神愛美とコンビを組み捜査して行く。
実際に捜査しているのは、この2人だけ。
エリート街道から、とばっちりで飛ばされて来た明神と高城のやり取りが面白い。
刑事の経験と人生経験からなる、高城の思考は結構よく分かるし、明神の態度も分かる。
もっとハードボイルドな感じかと予想したが、以外とソフト。
今までの過程の方がちょっと違和感があるくらいで、もっと早く再生出来たのではないかとも思うが。
そう、これは高城賢吾の再生の物語でもある。
高城が少しずつ、刑事らしさを取り戻していく過程も興味深い。
これは、失踪者を捜す過程も丁寧で面白い。
他に刑事はほとんど仕事をしていないのが、気になるが。
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