ダグラス・A・アンダーソン・注 山本史郎・訳
ビルボ・バギンズはある日、魔法使いのガンダルフの訪問を受ける。
ガンダルフは老トックの友人で、老トックが亡くなってからはホビットの村を訪れていなかったので、ビルボも始めは誰かわからなかった。
ガンダルフは冒険に加わってくれる人を捜しているというが、ビルボはこの辺には冒険を欲しがる人はいないと追い返そうとするが、礼儀から、明日のお茶に招待する。
次の日、ビルボを訪ねてやって来たのは、ガンダルフではなく、矮人(ドワーフ)。
しかも次々と13人のドワーフがやってきて「あなたの僕(しもべ)です」と挨拶する。
最後にガンダレフがやって来てわかったことは、ビルボの家のドアに『当方は押入(パーグラ―)、職求む。やりがいがあれば報酬は格安にて可』という目印があったとのこと。
押入は『宝物探索エキスパート』と呼んでもいいとのこと。
これからドワーフ達は奪われた宝を求めて行くのに、13は不吉な数。
そこで一人探して、この家にたどり着いたということらしい。
目印を付けたのは、勿論ガンダルフ。
冒険になんて出る気なんて、これっぽっちもなかったビルボだったが、巻き込まれるようにドワーフ達と宝を奪った邪竜(ドラゴン)スモーグのいる『寂しい山』まで旅をすることになる。
「指輪物語」のビルボ・バギンズが、この冒険の途中で、ゴクリと出会い、「魔法の指輪」を手に入れる。「指輪物語」の前の物語。
岩波から、瀬田貞二さんの訳で出版されていた「ホビットの冒険」の新訳で、ダグラス・A・アンダーソン氏の注釈も付いている。
注釈は、初版本と、その後の改訂版が比べられるようになっているが、瀬田さんの訳はすでに、何版かの改訂版らしい。
読み比べると違いがわかるが、比べなくても分かったのは、ゴクリの言葉。
口癖のように言っていた「いとしいしと」がなくなり「僕チン」と自分のことを呼んでいる。
「いとしいしと」は映画でもすっかりお馴染みになったので、これはちょっと感じが違う気がした。
物語の他に、この本には各国で出版された時のイラスト(挿絵)が載せられていて、面白い。
全然、雰囲気の違うのもある。トールキンも気に入らないのがあったようだ。トールキン自身が絵を描くから.
日本語版は、寺島竜一さん。見慣れているせいか結構良く見えるが、でも「指輪物語」など、読んでいてこれはちょっと違うな、と思ったことはある。
スウェーデン語版は「ムーミン」のヤンソンさんだと思う。
物語は面白いです。
結構、ドラゴンがあっさりと退場してしまうが、ドワーフの性格がよくわかるし、ゴクリとビルボのやり取りのなぞなぞも面白い。
そして、なぜガンダルフがビルボを巻き込んだか、ドワーフのトーリンがビルボをどう思っていたかは「終わらざりし物語」にもう少し詳しく書かれている。
ビルボ・バギンズはある日、魔法使いのガンダルフの訪問を受ける。
ガンダルフは老トックの友人で、老トックが亡くなってからはホビットの村を訪れていなかったので、ビルボも始めは誰かわからなかった。
ガンダルフは冒険に加わってくれる人を捜しているというが、ビルボはこの辺には冒険を欲しがる人はいないと追い返そうとするが、礼儀から、明日のお茶に招待する。
次の日、ビルボを訪ねてやって来たのは、ガンダルフではなく、矮人(ドワーフ)。
しかも次々と13人のドワーフがやってきて「あなたの僕(しもべ)です」と挨拶する。
最後にガンダレフがやって来てわかったことは、ビルボの家のドアに『当方は押入(パーグラ―)、職求む。やりがいがあれば報酬は格安にて可』という目印があったとのこと。
押入は『宝物探索エキスパート』と呼んでもいいとのこと。
これからドワーフ達は奪われた宝を求めて行くのに、13は不吉な数。
そこで一人探して、この家にたどり着いたということらしい。
目印を付けたのは、勿論ガンダルフ。
冒険になんて出る気なんて、これっぽっちもなかったビルボだったが、巻き込まれるようにドワーフ達と宝を奪った邪竜(ドラゴン)スモーグのいる『寂しい山』まで旅をすることになる。
「指輪物語」のビルボ・バギンズが、この冒険の途中で、ゴクリと出会い、「魔法の指輪」を手に入れる。「指輪物語」の前の物語。
岩波から、瀬田貞二さんの訳で出版されていた「ホビットの冒険」の新訳で、ダグラス・A・アンダーソン氏の注釈も付いている。
注釈は、初版本と、その後の改訂版が比べられるようになっているが、瀬田さんの訳はすでに、何版かの改訂版らしい。
読み比べると違いがわかるが、比べなくても分かったのは、ゴクリの言葉。
口癖のように言っていた「いとしいしと」がなくなり「僕チン」と自分のことを呼んでいる。
「いとしいしと」は映画でもすっかりお馴染みになったので、これはちょっと感じが違う気がした。
物語の他に、この本には各国で出版された時のイラスト(挿絵)が載せられていて、面白い。
全然、雰囲気の違うのもある。トールキンも気に入らないのがあったようだ。トールキン自身が絵を描くから.
日本語版は、寺島竜一さん。見慣れているせいか結構良く見えるが、でも「指輪物語」など、読んでいてこれはちょっと違うな、と思ったことはある。
スウェーデン語版は「ムーミン」のヤンソンさんだと思う。
物語は面白いです。
結構、ドラゴンがあっさりと退場してしまうが、ドワーフの性格がよくわかるし、ゴクリとビルボのやり取りのなぞなぞも面白い。
そして、なぜガンダルフがビルボを巻き込んだか、ドワーフのトーリンがビルボをどう思っていたかは「終わらざりし物語」にもう少し詳しく書かれている。
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