「片耳うさぎ」 大崎梢 光文社
小学6年生の蔵波奈都は、父親の事業の失敗から今まで住んでいた町を離れ、仲上村にある父親の実家に引越してくる。
実家には祖父の勝彦と大叔母の雪子、次男の伯父一家と従兄弟の一基がいた。
そこは蔵波屋敷と呼ばれるとても大きく古い屋敷で、奈都はその大きさと暗さに馴染めないでいた。
なにしろ同級生はお化け屋敷と呼んで近寄らないなのだ。
ある時、母親が家を空ける事になり、父親も仕事探しで家にはいない。
奈都は一人で過ごすことに不安を感じ授業にも身が入らなかった。
そんな奈都を心配した隣の席の一色裕太は中学3年の「ねえちゃん」さゆりに相談すること勧める。
さゆりは蔵波屋敷に興味があるのだという。
さゆりは喜んで奈都を一緒に泊まることを決め、そしてその日の夜から早速、屋敷の探検を始める。
そんな中、奈都とさゆりは蔵波屋敷に伝わる、片耳うさぎの伝説を聞く。
昔のお屋敷にまつわる過去が現代に続いている物語。
人物の性格やお屋敷の様子もよく伝わって来て、面白かった。
隠し階段や秘密の部屋など、屋敷の造りのことから片耳うさぎの伝説へ移り、怪しい人物が登場して事件が起こる。
とても流れもスムーズで、ミステリー度が上がって行くのがいい。
主人公が小学生なのだが、その辺りも無理がない感じで物語も中に入っていけた。
ただ、最後が映画みたいにアクション的な要素が入ってくるのが、ちょっといまひとつかも。
あんな冒険をさせなくてもと思う。
もうひとつ、かなり俗っぽい理由が騒ぎのひとつの原因になっているが、もう少し深い意味のある問題だったらよかったのに、と思った。
何となくその方がこの物語の優しい雰囲気があがる感じがする。
小学6年生の蔵波奈都は、父親の事業の失敗から今まで住んでいた町を離れ、仲上村にある父親の実家に引越してくる。
実家には祖父の勝彦と大叔母の雪子、次男の伯父一家と従兄弟の一基がいた。
そこは蔵波屋敷と呼ばれるとても大きく古い屋敷で、奈都はその大きさと暗さに馴染めないでいた。
なにしろ同級生はお化け屋敷と呼んで近寄らないなのだ。
ある時、母親が家を空ける事になり、父親も仕事探しで家にはいない。
奈都は一人で過ごすことに不安を感じ授業にも身が入らなかった。
そんな奈都を心配した隣の席の一色裕太は中学3年の「ねえちゃん」さゆりに相談すること勧める。
さゆりは蔵波屋敷に興味があるのだという。
さゆりは喜んで奈都を一緒に泊まることを決め、そしてその日の夜から早速、屋敷の探検を始める。
そんな中、奈都とさゆりは蔵波屋敷に伝わる、片耳うさぎの伝説を聞く。
昔のお屋敷にまつわる過去が現代に続いている物語。
人物の性格やお屋敷の様子もよく伝わって来て、面白かった。
隠し階段や秘密の部屋など、屋敷の造りのことから片耳うさぎの伝説へ移り、怪しい人物が登場して事件が起こる。
とても流れもスムーズで、ミステリー度が上がって行くのがいい。
主人公が小学生なのだが、その辺りも無理がない感じで物語も中に入っていけた。
ただ、最後が映画みたいにアクション的な要素が入ってくるのが、ちょっといまひとつかも。
あんな冒険をさせなくてもと思う。
もうひとつ、かなり俗っぽい理由が騒ぎのひとつの原因になっているが、もう少し深い意味のある問題だったらよかったのに、と思った。
何となくその方がこの物語の優しい雰囲気があがる感じがする。
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