「豊饒の地」 フェイ・ケラーマン 上・下巻 創元推理文庫
MILK AND HONEY 高橋恭美子・訳
ロサンジェルス市警フットヒル署の巡査部長、ピーター・デッカーは夜遅く、新興住宅地の庭で1才8ヶ月の女の子を見つける。
その子のパジャマには血がついていたが、怪我はしていなかった。
しかし、その付近で女の子の親は見つからず、身元も分からなかった。
捜査を進めるうちに1軒の養蜂業者に辿り着くが、そこは悲惨な殺人現場だった。
同じ頃、ピーターのベトナムの戦友、エイベル・アトウォータ-が売春婦を切りつけたとして逮捕される。
ピーター・デッカ―シリーズ第3弾。
恋人リナ・ラザラスと離れて、何となく落ち着かないデッカ―。
自分が子どもを見つけたことにより最後まで係わることになった殺人事件。
聞き込みによって明らかになっていく事件にも気になるが、もうひとつの事件というより、
ピーター・デッカ―と戦友エイベルのことも同じ位気になる。
アメリカは、様々な人種が暮らすことにより起こる出来事に加え、宗教の違い、そして、戦争から帰った帰還兵もいて複雑な人間関係を生み出すことが分かる。
戦争に行くという事は別の人格が生まれることなのかも知れない。
デッカ―とエイベルのベトナムでの出来事が心に重い。
戦争に行った人たちには何らかの形で心に傷を負っているのだと思う。
ベトナム戦争は段々過去になりつつあるような気がしたが、そんなことはないのだ。
戦争の傷は消えることはないのだと。
それは日本も戦争をしたことがある国はどこも同じ。
しかし、まだ戦争は続いている。戦争を仕掛ける人たちは痛みを知らないのだろうか。
そして、昔ながらの土地に生活する人たちと土地を手に入れて稼ごうとする人たちの問題。
アメリカは色々問題になる要素がたくさんあるところだと、この物語りを読むと思う。
いつも角突き合わせている訳ではないが、何かの時には噴出す感情。
そして、普通に家族も問題もある。
ピーター・デッカ―シリーズはユダヤ教のことを知ることが出来るが、今回はデッカ―の過去が分かる物語だった。
MILK AND HONEY 高橋恭美子・訳
ロサンジェルス市警フットヒル署の巡査部長、ピーター・デッカーは夜遅く、新興住宅地の庭で1才8ヶ月の女の子を見つける。
その子のパジャマには血がついていたが、怪我はしていなかった。
しかし、その付近で女の子の親は見つからず、身元も分からなかった。
捜査を進めるうちに1軒の養蜂業者に辿り着くが、そこは悲惨な殺人現場だった。
同じ頃、ピーターのベトナムの戦友、エイベル・アトウォータ-が売春婦を切りつけたとして逮捕される。
ピーター・デッカ―シリーズ第3弾。
恋人リナ・ラザラスと離れて、何となく落ち着かないデッカ―。
自分が子どもを見つけたことにより最後まで係わることになった殺人事件。
聞き込みによって明らかになっていく事件にも気になるが、もうひとつの事件というより、
ピーター・デッカ―と戦友エイベルのことも同じ位気になる。
アメリカは、様々な人種が暮らすことにより起こる出来事に加え、宗教の違い、そして、戦争から帰った帰還兵もいて複雑な人間関係を生み出すことが分かる。
戦争に行くという事は別の人格が生まれることなのかも知れない。
デッカ―とエイベルのベトナムでの出来事が心に重い。
戦争に行った人たちには何らかの形で心に傷を負っているのだと思う。
ベトナム戦争は段々過去になりつつあるような気がしたが、そんなことはないのだ。
戦争の傷は消えることはないのだと。
それは日本も戦争をしたことがある国はどこも同じ。
しかし、まだ戦争は続いている。戦争を仕掛ける人たちは痛みを知らないのだろうか。
そして、昔ながらの土地に生活する人たちと土地を手に入れて稼ごうとする人たちの問題。
アメリカは色々問題になる要素がたくさんあるところだと、この物語りを読むと思う。
いつも角突き合わせている訳ではないが、何かの時には噴出す感情。
そして、普通に家族も問題もある。
ピーター・デッカ―シリーズはユダヤ教のことを知ることが出来るが、今回はデッカ―の過去が分かる物語だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます