中島みゆき 夜会VOL.16~夜物語~本家・今晩屋
2009.11.~12.18(金) 赤坂ACTシアター
昨年は「元祖」今年は「本家」。
内容は安寿と厨子王の「山椒大夫」の物語、基本的には変わらない。
歌詞が変わっていると言う事だが、昨年も1度しか観ていない自分はいまひとつ変化が分からない。
前回より分かりやすくなっているそうだが。
観ていても、新しくなったのか、忘れているだけなのか分からない。
1年前に読み直した「山椒大夫」も結構細部を忘れているし。
まあ、そんなことは気にせず、今観ているものを楽しめばいいのだが。
今回観て思ったこと、後から思い出して考えたことを。
これはストーリーがあって、どうのこうのと言うより、感情を表現しているステージなのかと。
だから、歌と演出とセットとまとめて受け止めたらいいのかも。
悲しい別れをした安寿と厨子王とそして母親。
これは、その3人を救う物語。
安寿は混沌の水の中なか、引き上げられる。
大晦日。
日本人はこの日で1年あったことをリセットする。
もし、ここで終らずに、ずっと続いていったらどうなるのか。
憎しみも悲しみも恨みも、抱えていたら先には進めない。
だから、何でも終りを見つけよう。
何事も引き摺らずに終らせよう、と言うことなのかも知れない。
「約束はその時の気持ち。
叶わないと思っていても口にしてしまうのは、それがその時の気持ちだから」。
そんな言葉が心に残った。
約束を破ったと騒ぎ立てること。
約束だからと相手に全ての責任を押し付けるように、ひたすら信じてしまうこと。
約束はその人の優しさ。受けた方もその時の相手の気持ちになって理解する優しさが必要なのかなと。
でも、厨子王は約束をしたのだろうか。
始めから待つ気持ちのなかった安寿。
やはり安寿の行動が悲しい。
セットで思ったのは。
豪快に水が流れるのは迫力。
儚いイメージの紙風船がたくさん溜まって行く。
頼りない紙風船もたくさん集まれば、存在感を増し圧迫感を感じる。
そう思っていたのに、それが一瞬にして消えるのは、ちょっと怖かったし切ない。
魚は何だかグロテスク。ぱたぱたさせている魚も美味しそうではなかったな。
書いてから昨年の「夜会」の自分の感想を読む。
何だ、ほとんど同じ事が書いてあった。
2009.11.~12.18(金) 赤坂ACTシアター
昨年は「元祖」今年は「本家」。
内容は安寿と厨子王の「山椒大夫」の物語、基本的には変わらない。
歌詞が変わっていると言う事だが、昨年も1度しか観ていない自分はいまひとつ変化が分からない。
前回より分かりやすくなっているそうだが。
観ていても、新しくなったのか、忘れているだけなのか分からない。
1年前に読み直した「山椒大夫」も結構細部を忘れているし。
まあ、そんなことは気にせず、今観ているものを楽しめばいいのだが。
今回観て思ったこと、後から思い出して考えたことを。
これはストーリーがあって、どうのこうのと言うより、感情を表現しているステージなのかと。
だから、歌と演出とセットとまとめて受け止めたらいいのかも。
悲しい別れをした安寿と厨子王とそして母親。
これは、その3人を救う物語。
安寿は混沌の水の中なか、引き上げられる。
大晦日。
日本人はこの日で1年あったことをリセットする。
もし、ここで終らずに、ずっと続いていったらどうなるのか。
憎しみも悲しみも恨みも、抱えていたら先には進めない。
だから、何でも終りを見つけよう。
何事も引き摺らずに終らせよう、と言うことなのかも知れない。
「約束はその時の気持ち。
叶わないと思っていても口にしてしまうのは、それがその時の気持ちだから」。
そんな言葉が心に残った。
約束を破ったと騒ぎ立てること。
約束だからと相手に全ての責任を押し付けるように、ひたすら信じてしまうこと。
約束はその人の優しさ。受けた方もその時の相手の気持ちになって理解する優しさが必要なのかなと。
でも、厨子王は約束をしたのだろうか。
始めから待つ気持ちのなかった安寿。
やはり安寿の行動が悲しい。
セットで思ったのは。
豪快に水が流れるのは迫力。
儚いイメージの紙風船がたくさん溜まって行く。
頼りない紙風船もたくさん集まれば、存在感を増し圧迫感を感じる。
そう思っていたのに、それが一瞬にして消えるのは、ちょっと怖かったし切ない。
魚は何だかグロテスク。ぱたぱたさせている魚も美味しそうではなかったな。
書いてから昨年の「夜会」の自分の感想を読む。
何だ、ほとんど同じ事が書いてあった。
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