しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ひとりで歩く女」  ヘレン・マクロイ 

2010年12月01日 | 読書
「ひとりで歩く女」  ヘレン・マクロイ   創元推理文庫
  SHE WALKS ALONE      宮脇孝雄・訳

西インド諸島を発つ日、わたしは、存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。
さらに、白昼夢が現実を侵したように、米国へ帰る船上で生起する蜃気楼めいた出来事の数々。
誰かがわたしを殺そうとしています…一編の手記に始まる物語は、奇妙な謎と戦慄とを孕んで、闇路をひた走る。
めまいを誘う構成に秘められた狡知、縦横無尽に張りめぐらされた伏線の妙。超絶のサスペンス。
    <文庫本裏カバーより>




さくさく読めて、先を急いでしまいがちだが、これは謎解きを楽しめる物語。
時々、休んで考える。
自分なりに推理しながら読めば余計楽しめる。
毒蛇も登場して、かなり派手な展開があるので、考えることもたくさん。
怪しい行動の人物や、これは普通ではないと思えることも出て来る。
普通と言うのは、自分の感覚と合わないことなのだが。
しかし、自分の感覚はとても一般的なようなので、参考になる。
不思議な出来事から始まるが、これが手記である。
そのことを、手記が中断で思い出させてくれた。
事件はひとつのことだけではないので、少々複雑にもなる。
これは、後で分かったことだが。
最後まで行く前に、本を置かなければならない時間があった。
いつもは、考えなくてはと思っていても、つい先を急いで読んでしまうことが多い。
今回は、その時間があり、考えていたら犯人の予想が付いた。
考えるのは大事だ。

そして、やはり、女は怖いという結論なのか。

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