しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「黒蠅」 パトリシア・コーンウェル 

2007年12月19日 | 読書
ルイジアナ州ザカリー出身の女性刑事、ニック・ロビヤードは憧れのケイ・スカーペッタとアカデミーの生徒と外部講師として知り合う。
ルイジアナ州のバトンリュージュやザカリーでは14ヶ月の間に10人の女性が誘拐され殺害される事件が起こっていた。
ケイとニックはその事件のことを話し合う。その時、優秀だという検視官のドクター・サム・ラニエの名を聞く。
イースト・バトンリュージュ郡検視官のドクター・ラニエはポランスキー死刑囚監房刑務所のバプティスト・シャンドンから手紙を受け取る。
それには、1995年に死亡したシャーロット・ダードは殺人だったと告げ、再調査にはピート・マリーノ刑事の手助けを得るといいと書かれていた。
バプティスト・シャンドン<狼男>は死刑執行の日が決まり、もう一度ケイに会おうと画策し、ケイ、ルーシー、マリーノに手紙を送る。
そして、バプティストの双子の弟、ジェイ・タリーはバイユー(米国南部の沼)の舟の中で女性と捕らえ、ケイのことを思っていた。
ルーシーはマリーノの息子でバプティストの弁護士となっている、ロッコ・カジアーノに会う為にポーランドに来ていた。

検屍官シリーズ第12弾


前作から少し年月は経っているが、続編。
ケイ、ルーシー、マリーノはそれぞれ別々の行動をしているが、最終的には全部繋がるという物語。
なので、始めは物語があちこちに飛んで散文的な感じ。
ルーシーの行動が一番理解出来なかった。何故そうしなければならないのか。
分かってからも、やはりちょっと引っ掛かる行動だった。うまく利用されてしまったような。
それを動かしているのは死刑囚のバプティスト。
あらたな殺人事件を起こしているのもジェイ・タリーと始めから書かれているので、事件解決というより、シャンドン一家とケイを取り巻く人々の関係の戦い。
それは実際の出来事もあるが、精神的な面だったりもする。
でも、ちょっと展開がまどろっこしくて、中弛みな感じもある。
ある人物の再登場も、驚きよりやっぱりという感じ。
一応この<狼男>シリーズは完結なのだろうかと考えたら、まだ大元は残されたままだ。
また違う展開を見せるのかも知れないが、面白くなるといいけれど。
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