しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「死因」 パトリシア・コーンウェル  

2008年02月09日 | 読書
チェサピーク湾の元海軍造船所の立ち入り禁止地区でダイバーの溺死体が見つかる。
それはケイ・スカーペッタの顔見知りのジャーナリスト、テッド・エディングスだった。
事故死に疑いを持つケイ、事故死をとして早く片付けたい軍関係者。
エディングスの潜水の目的はなんだったのか、自宅からはニュー・シオニストの聖書「ハンドの書」が見つかる。
それは、「悪魔の書」と言えるものだった。
そして、ケイの周りで第2の殺人が行われる。

検屍官ケイ・シリーズ第7弾。


カルト教団によるテロ攻撃。狙われる原子力発電所。
今回は事件のスケールが大きくなり、ケイの姪のルーシーが活躍し始めるようになる。
スケールが大きくなっても、中心で活躍するケイはアクションもこなせるヒロインといった感じ。
人質救出の場面は緊迫感があっていい。
しかし、テロとの戦いに行くまでがちょっと長く、急に膨れ上がった感じがしなくもない。
教祖のハンドについてもいまいち分からないところがあるし、実態がないので、何となくしっくりしない。
そして、行動を起こしたのに、結構間が抜けている感じがするハンド。
周りの腹心にも優秀な人材はいなかったようで、それが警察側にすれば救いだったかも。

面白いところと、ちょっと間延びしているところが出てきた感じ。


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