しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「堕ちた預言者」 フェイ・ケラーマン 

2008年11月07日 | 読書
「堕ちた預言者」 フェイ・ケラーマン   創元推理文庫
  FALSE PROPHET       高橋恭美子・訳

フィットネス・クラブの経営者で往年のハリウッド女優ダヴィーダ・エヴァーソングの娘ライラ・ブレヒトが自宅でレイプされる。
金庫からはライラの父親で映画監督ヘルマン・ブレヒトの自伝とダヴィーダの宝石が盗まれていた。
ロサンゼルス市警フットヒル署の刑事ピーター・デッカーは非番だったが、近くにいた為現場に駆けつける。
必要以上にライラに頼りにされ、戸惑うデッカー。
ライラを取り巻く家族構成は複雑で、身内が係わっている事件とも考えられた。
ライラには産婦人科の2人の兄と鍼治療医の弟がいた。

ピーター・デッカーシリーズ第5弾


裕福で身勝手な一族に起きた事件。
それも一族の中だけの事件のようなので、あまりのめり込むこともなく冷めた感じで物語を見てしまう。
色々分かってくるとより複雑な家族関係がはっきりしてくるのだが。
変人がいることにより、振り回される家族。
それもお金があるから、一般人では考えられないことが出来るので、その常識から外れたことも出来てしまう、という。
身勝手という言葉が一番当てはまる人たち。
何かを隠したがっている一族から色々探っていくところが面白いのかも知れない。
今回はユダヤ教云々というのはあまりなく、ピーターとリナの関係も、とても理解しあっている夫婦の賛歌のようだ。
ピーターの同僚のマージがいい味を出している。

タイトルがあまり内容とそぐわない感じがする。
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