しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「素顔は見せないで」 リサ・ガードナー 

2008年11月05日 | 読書
「素顔は見せないで」 リサ・ガードナー    ヴィレッジブックス ソニー・マガジンズ
 THE PERFECT HUSBZND       前野律・訳

父親が暴力をふるう家庭で育ったテレサ・マシューズは、18歳の時、警察官のジム・ベケットに見初められて結婚する。
しかし白馬の騎士だと思った夫はテレサを支配し、意に沿わないと凶暴性を表した。
やがてテレサはジム・ベケットが連続女性殺人犯であることを知る。
テレサの通報で逮捕されたジムは2年後刑務所を脱獄する。
自分への復讐と愛娘サマンサを取り戻すために、ジムが現れることは分かっていた。
テレサは自分と娘を守るために力をつけよう元海兵隊の傭兵J・T・ディロンに協力を求める。



なかなか面白かった。
ジム・ベケットが元警官ということで、警察のすることの裏をかいて情報を集める。
変装の名人なので自由自在に動き回る。
それが残酷な殺人鬼なのだから怖い。かなりインパクトのある人物で、映画にしても面白いだろうと思う。
しかし、テス(テレサ)が傭兵に警護を頼むのではなく、自分で身を守るための訓練をつけて欲しいと言う発想は意外だった。
射撃を習うのは分かるが、筋力をつける訓練はそんなに簡単に出来ることではないと思うから。
J・T・ディロンの過去も物語の重要な要素になっているので、そのことを書くためにはその方が良かったのかも知れない。
ただ守るだけの関係ではなく、ディロンやテスの心情の変化もあるから。
しかしそちらの興味よりも、いかに警察の包囲網を潜ってジム・ベケットがテスに近付くかの方が興味があった。
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