しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「山猫」(完全復元版) 1963伊・仏

2006年03月29日 | 映画
1860年春、統一戦争下のイタリアのシチリア島。腐敗した貴族支配からの解放を目指す統一運動のシチリア島にも押し寄せる。
そのシチリアを300年に渡って統治してきたのは“山猫”の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家だった。
自らの終焉を感じながらも、これまで通り優雅に振る舞うサリーナ公爵(バート・ランカスター)。
一方、彼が目をかけていた甥のタンクレディ(アラン・ドロン)は革命軍に参加する。
ある日、片目を負傷したタンクレディは、避暑に向かうサリーナ公爵一家と合流。
そこで新興ブルジョワジーの娘アンジェリカと出会い恋に落ちる。
ルキノ・ヴィスコンティ監督作品。


対照的なサリーナ公爵とタンクレディだが、バート・ランカスターとアラン・ドロンが上手いと思う。
2人も心情を表した表情を見ているだけで、満足できる。
サリーナ公爵の心のうちが手にとる様にわかる。威厳を持ち、しかし寂しげな様子がなんとも言えない。
アラン・ドロンはこういう何か企んでいる様な役が似合う。
話は、あまり起伏がなくて退屈かとも思ったが、3時間の長さをそれほど気にならずに観る事が出来た。
それは、風景や舞踏会にシーンが美しいから。
風景は絵になると言うか、こういう風景画を見た事がたくさんあると思う。
テレビで観てそうだから、大きなスクリーンで観たらもっと美しく感じるだろう。

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