しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「イスタンブールの群狼」 ジェイソン・グッドウィン

2010年01月05日 | 読書
「イスタンブールの群狼」 ジェイソン・グッドウィン    ハヤカワ・ミステリ文庫
 THE JANISSARY TREE     和爾桃子・訳

19世紀のオスマントルコ、イスタンブール。
近衛新軍の4人に仕官が突然姿を消し、その1人が死体で発見される。
それもトプカプ宮殿の厩に突然置かれた大鍋の中で、顔が切り取られいた。
その調査に司令官は、白人宦官のヤシムをあてる。
大鍋の出所を探っていたヤシムは、10年前に抹殺されたイェニチェリ軍団の影を見る。
イェニチェリ軍団はかつて欧州最強とうたわれたトルコ陸軍の華だったが、やがて無法集団となっていた。
スルタンのマフムート二世は近代的な砲兵隊、近衛新軍を創設し、イェニチェリを討たせた。
全滅と思われていたが、その残党が数多く残っていることが分かって来る。
そして、2人目の仕官の死体が発見される。



今まで、知らなかった時代と場所の物語。
情景や登場人物はとても雰囲気があり、この世界に入り込みたいのだが。
部分としては、想像出来ていると思うのだが、いまひとつ分からないところも。
何より、読み進むのに時間が掛かり、スムーズに物語が進行して行かない。
でも、ヤシムの調査も何だかゆったり進んで行くので、そういうテンポなのかも知れないが。
文字だけ追っているところもあった気がする。
最後、謎が解決するところも、ああそうなんだ思うだけ。
あまり物語のストーリーには付いて行けなかったかも知れない。
もう1度読んだら分かるかな。
その前に、もう少しトルコの映像を見て、想像だけでなく雰囲気をつかみたい。
最後に訳者の解説を読んだら、トルコについての情報が書いてあった。
始めに読めば多少知識を入れられたのに、失敗。

トルコと言えば、モスクを思い出す。
トルコは今も欧州かアジアか、曖昧な感じ。
スポーツでも、サッカーは欧州だけど、アジアに入っているものもある。
色々な要素が昔から混ざり合い、受け入れて来た国。
歴史の深い国で魅力的なのだろうな、と思えた。


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