「博士の愛した数式」 小川洋子 新潮文庫
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた。
記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。
博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。
数字が博士の言葉だった。
やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。
<文庫本裏カバーより>
とても優しい気持ちになれる物語。
“記憶が80分しかもたない”ことが、どんな風なのか、その気持ちを想像するのは難しい。
昔のことは覚えていると言うが、生活習慣からみると、それだけではないような気がする。
しかし、それをしっかり受け止めて相手が出来る“私”は優しい人。
相手の気持ちを尊重出来るから。
姿形から判断するのではない。そして現われている性格も個性として受け止められる。
人との付き合いで、大切なことなのだと思う。
ただ、このような物語は、悲劇で終わる予感があり、悲しい結末は嫌だと思いながら読み進めていた。
しかし、ラストも穏やかで良かった。
数学の話も面白く、興味を持って読むことが出来た。
数学の面白さをもっと子どもに伝えられたら、数学嫌いは少なくなるのではないかな。
自分は、数学は大好きとまでは言えないが、嫌いではなかった。
謎解きの面白さがあったから。
野球は大好き。
しかし、自分にとって、江夏豊投手は広島カープの江夏だが。
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた。
記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。
博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。
数字が博士の言葉だった。
やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。
<文庫本裏カバーより>
とても優しい気持ちになれる物語。
“記憶が80分しかもたない”ことが、どんな風なのか、その気持ちを想像するのは難しい。
昔のことは覚えていると言うが、生活習慣からみると、それだけではないような気がする。
しかし、それをしっかり受け止めて相手が出来る“私”は優しい人。
相手の気持ちを尊重出来るから。
姿形から判断するのではない。そして現われている性格も個性として受け止められる。
人との付き合いで、大切なことなのだと思う。
ただ、このような物語は、悲劇で終わる予感があり、悲しい結末は嫌だと思いながら読み進めていた。
しかし、ラストも穏やかで良かった。
数学の話も面白く、興味を持って読むことが出来た。
数学の面白さをもっと子どもに伝えられたら、数学嫌いは少なくなるのではないかな。
自分は、数学は大好きとまでは言えないが、嫌いではなかった。
謎解きの面白さがあったから。
野球は大好き。
しかし、自分にとって、江夏豊投手は広島カープの江夏だが。
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