しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「家蠅とカナリア」 ヘレン・マクロイ 

2010年11月18日 | 読書
「家蠅とカナリア」 ヘレン・マクロイ   創元推理文庫
 Cue for Murder     深町眞理子・訳

精神分析学者のベイジル・ウィリング博士は、ニューヨークの地区検事事務所の仕事もしていた。
犯罪捜査に心理学を応用すると言う観点から。
ベイジルは、あるきっかけで、ロイヤルティー劇場で幕を開ける『フェドーラ』の初日に招待される。
劇場周辺では奇妙な出来事が起こっていた。
路地に張り付くようにある小さな古びた刃物研磨店に押し入りながら、何も盗らずに籠からカナリアを解放して行った夜盗。
黒ずくめの人物が落とした、主演女優の台本。
紛失した外科用メス。
そんな中、劇中で殺人が起こる。
実行可能だったのは、出演者の3人に思われた。




時間の経過やその人の行動などから、謎を解き明かそうとする推理物。
不可解なカナリア解放事件が加わり、謎を深める。
容疑者が絞られているので、考えを捻り出せる。
その中で、演劇や劇場のことも分かる。
登場人物の性格もはっきり書き分けられているので、人間ドラマの要素も見る事が出来る。
その中で、犯人の動機もしっかりと考えられている。
パズルのように、謎を解いていく過程は好きなので楽しめた。
実際は、犯行の時、そんなにスムーズには行かないのではないかと思うが。
相手は健康な男なのだから。即死は難しいのではないだろうか。

犯人の隠された事実から、動機も多少は推測出来た。
全部が分かることは難しいが、少しでも分かるとそれが嬉しい。

ベイジル・ウィリング博士物はシリーズ。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バレーボール女子 世界選手... | トップ | 「博士の愛した数式」 小川... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
寒くなりましたね (しましましっぽ)
2010-11-26 14:04:46
アルコン、関東近辺に続けて参加しています。
ライブは熱いです。
広島もいつも熱いので、楽しみですね。
2DAYSなのも、羨ましいです。
今回はパスで残念です。
返信する
寒いです (キキ)
2010-11-23 14:13:35
お天気が目まぐるしく変わって体がついていくのがやっとです。
そちらはお天気いかがですか?

今日のライブは参加されるのですか?
広島も2週間をきりました。
体調を整えて両日を迎えたいと思います。
返信する

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事