しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ワルキューレ ヒトラー暗殺の二日間」 スティ・ダレヤー 

2009年07月19日 | 読書
「ワルキューレ ヒトラー暗殺の二日間」 スティ・ダレヤー   原書房
  TO DAGE I JULI    加藤節子

クラウス・シェンク・フォン・シュタウフェンベルク陸軍大佐を実行者としたヒトラー暗殺計画。
それは、暗殺と同時に〈ワルキューレ〉を発動させ、クーデターを起こす計画だった。
〈ワルキューレ〉は政府転覆を図るクーデターが発生した時、戦闘部隊を動員して鎮圧する、総統の命令によって作成されたシナリオ。それを逆手に取る計画b。
計画の前日1944年7月20日、と当日21日、2日間の物語。



フィクッションだが、実際にあったことが実名で書かれているので、緊迫感も充分。
クラウスの心理状態が震えるように伝わって来る。
ヒトラーの気持ちも書かれているが、こちらは色々と読んでいるので、今までと同じイメージ。
やはり、どこか壊れた人格だったと思う。

ヒトラーの暗殺計画はたくさんあったそうだ。
これは、成功してもおかしくない計画だったようだが、運がヒトラーにあったということか。
しかし、クーデターを起こそうとみんなが思っていれば、暗殺が失敗していても出来たような気がする。
暗殺と聞くと小数でひっそり、と言う感じかと思っていたが、かなり大人数が係わっている。
ヒトラーと実際に接する軍人は、もう自分の国を任せておけないと悟っていたのだはないか。
それでも、参加した中には自分の保身を1番に考え、中々実行に移せない人物もいた。
クラウスの行動を考えると、その後の展開はかなりもどかしかった。
この暗殺計画からドイツが降伏するまで9ヶ月以上あるのだから、もし成功していたらと思う。

この原作でトム・クルーズ主演で映画になったそうだが、知らなかった。
そろそろテレビであるかな。
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