しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「猫のパジャマ」 レイ・ブラッドベリ 

2008年07月08日 | 読書
「猫のパジャマ」 レイ・ブラッドベリ    河出書房新社  
  THE CAT’S PAJAMAS     中村融・訳

21編からなる短編集。
書いた年代はまちまちで、既発表作品は2編とのこと。


【猫のパジャマ】とは、すばらしい人/ものを意味する俗語


表紙が黒に猫の大きな目がひとつ描かれていて目をひく。
裏表紙にも同じ目があるので、開いて見ると鼻もあったことに気が付いた。
黒猫のアップ、可愛い。
物語は、ちょっとぞくぞくっと怖いのが多いが、ほんわかするものも。
始めに序文があり、作品について書いてくれているので、読み終わった後に読むと、ああそうなんだと興味深い。
自分なりの理解もあるが、こういう意図で書いたとか、こういうアイデアから生まれたというのを知るものとてもいい。
「ふだんどおりすればいいのよ」は序文を読んで、より深みが増した気がする。
アシモフも短編集のはそういう序文が付いているのが多い。

ノスタルジーを感じるものも多い。レイ・ブラッドベリももう87歳なんだ。
そして、どの作品もそうだが、哀愁を感じられるのが好きだ。
特に好きなのは
「夜明け前」「趣味の問題」「完全主義者」
表題作「猫のパジャマ」は可愛い物語。
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